〔第8回〕トレード前にする5つの準備
要は自分に負けていた
それでは、今回は最後の項目の「性格」について書いていきます。
僕の話になりますが、手法もしっかりと落とし込み、資金管理もしていました。
でも、なかなか結果がでない時期がありました。
なぜ勝てないのか? いえ、そんなことはわかっているのです。
自分に甘いというか、自分の弱さが出るというか、要は自分に負けていたのです。
例えば、
・もうちょっと利益を伸ばしたいと思い、決済ポイントに来ても保有したままにする。
➡反転してマイナスになり、そのまま損切りにあう。
・急な値動きに動揺し、飛び乗りトレードをする
➡この勢いに乗ればプラスになると思い飛び乗りトレードをするが、そこから途中反転してマイナスになり、そのまま損切りにあう。
・負けたら、取り返そうとムキになってトレードをする。
➡取り返そうとムキになり、負けた瞬間再度エントリーするも、往復ビンタをくらい連敗。
・長時間チャートを見ていると、根拠を捏造してまでトレードをしてしまう。
➡長時間かけてチャートを監視しているのに、トレードができないことにいら立ち、根拠を捏造してエントリー。根拠のないトレードなので、当然負ける。
こんな感じのトレードをしていました。この上記に共通するのは、『欲』なんです。
この時は、勝ちたいという焦りもありましたが、それ以上に儲けたい稼ぎたいという気持ちが強すぎました。 そんな強欲に負け冷静さを失い、トレードで失敗してはいつも後で悔やんでいました。
そんな僕がどうして変われたのか?
それは、過去の検証ノートや自分の勉強ノートを見かえして気付いたからです。
商材や教材が悪いのではなく、原因は自分にあると。
そこから、トレードの勉強や分析を止め、自分を見つめ直すことを始めました。
- [1]自分の良いところと悪いところを書けるだけ紙に書いたりもしました。 とにかく自分の弱さと向き合いました。
- [2]そして、自分の状況やこれからのこともよく考え、自分の環境や性格に合ったトレードのルールを作りました。
- [3]自分自身に負けないため、ルールを徹底して守り負けないトレードをするため、やってはいけないルーティンを項目ごとに書いて、パソコンデスクに貼り付けました。
- [4]トレード前の根拠確認チェック項目も書いて、パソコンデスクに貼り付けました。
- [5]そのルール、ルーティン、チェック項目を、毎日毎日パソコンを立ち上げる前や、トレードをする前に読み上げることを続けました。
そうしているうちに、トレード回数は減りましたが(無駄なトレードをしなくなった)、安定したトレードができるようになりました。
これも自分自身を分析し理解して自分ルールを作り、それを徹底したからだと思います。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
孫子の兵法に出てくる 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」の格言はFXでも十分活用できますよね。
もっと自分のことを理解すれば、FXの世界だけでなく、どんなことでも成功への近道になるのではないでしょうか?