〔第7回〕”相場”を知ってても『FX』を知らなければ勝てない。
FXを知っていても己を知らなければ勝てない。
物事は、その本質を知ることで「正しい判断」をできるようになる。
動機を満たす成果物を手にするには、まず動機の部分がブレてはいけない。
なぜFXをやるのか?
ここがブレると全てが音をたてて崩壊していく。
やり続けるために、利益をあげるために、ここからしっかり理解しておかなきゃいけない。
己を構成しているのは、資金と今までの経験による思考。
資金はいうまでもなく、有限のもの。
どんなに金持ちだって金は無限にはならない。
時間的に使い果たせないのは、金が無限ではなく時間が有限ということ。
己は、有限のものを投機する決裁権をもった指令塔。
投機という言葉を使ったのは、為替差益が利益を得る対象だから。
会社の成長性等に期待して、リスクを取っているわけじゃないから完全に投機。
この司令塔が、正しい投機ができないと簡単に資金は逃げ出していく。
だって、売買ボタンを押すだけだから。
正しい判断をするためには、
まずは自己資金に対してどれだけのリスクを取るのが正しいか知ること。
為替相場は、予期せぬ出来事なんて当たり前。
そもそも予期なんて芸当はできない。
だったらやることは一つ、
予期せぬことから金を守るだけ。それでも予期せぬことに巻き込まれることはありえる。
スイスフランショックの時なんか、最大瞬間風速3800pipsの記録的ハリケーン。
証券会社のレート配信ストップとかのシステムリスクもあった。
本質を理解するとは、あったという事実を認めること。
滅多に起こらないけど巻き込まれてからでは遅い。
起こり得る可能性があるなら排除しなきゃいけない。
そしたら、今の資金に対してどれくらいのリスクを取るべきかわかる。
5万しか口座残高ない人が、レバレッジ効かして1万通貨なんて持ってはいけない。
スイスフランショックを当てはめると、38万損益で-33万になるということ。
たしかにFXはレバレッジが魅力でもあるが、退場させられる毒も持っていることを忘れてはいけない。可能性は0じゃないんだから。
そして己の性格や癖をしっかりと理解すること。
ルールは守れているか?そもそも為替相場にルールがあっていることが大前提。
ポジポジしたくなってないか?自分の都合のいいように相場を見てないか?
自分本位になった瞬間に負ける。
予期せぬことから金を守るだけ。
退場しては意味がない。自分から退場の可能性に近づく必要はない。
そもそもFXをやる動機を忘れるな。
何回も言う。退場しては意味がない。
よく資金1000万と資金10万とでは、精神的負担が違うというがそれは違う。
0の多さが違うだけで、勝てないやつは勝てないから。
勝てるやつは繰り返しやる意味を知ってる。
リスクは冒すものではなく、コントロールするもの。