MT4インディケーター DMIでトレンドの方向、ADXでトレンドの強さを捉える
前回、前々回とMACD及びアリゲーター(Alligator)でトレンドを掴もうとする試みをしてきました。
過去記事:
MT4インディケーター Alligatorでトレンドに乗ろう
Trend is Friend~移動平均線とMACDを利用してトレンド判定
今回はさらに一歩進んで、トレンドの強さを表示するADX(Average Directional Movement Index)とトレンドの方向を表示するDMI(Directional Movement Index)を使ってトレンドを掴んでみたいと思います。
DMIとは方向性指数と呼ばれるもので一定期間における相場の方向性を示します。上昇力を表す+DIと下降力を表す-DIの2本のラインによりトレンドの方向性を判断します。
+DI(上昇力)が-DI(下降力)の上にある時は上昇トレンド、逆に-DI(下降力)が+DI(上昇力)の上にある時は下降トレンドということになります。DMIはトレンド系のテクニカル指標で、トレンドにはめっぽう強いのですが相場に方向性がないもみ合いになると売買サインが頻発に発生するため使いづらいという一面があります。
DMIのもみ合いに弱いという欠点を補うために効果的なのがADXです。ADXはトレンドの強さを測定する指標で、ADXが上昇しているときは上昇トレンドが継続中、ADXが下落しているときは下落トレンドが継続中であると判断できます。
下の画像では強いトレンドが発生しており、トレンドの発生に伴ってADXの数値がどんどん上昇していく様子がわかると思います。+DIラインが-DIラインよりも上にあることからこのトレンドは上昇トレンドであると判断することが出来ます。もちろん、DMIを見なくてもチャートを見ればすぐに上昇トレンドということはわかってしまうのですが^^;
この指標はADXラインは見やすいのですが、DMIラインのクロスが微妙に見づらいような気がします。ラインがカクカクしてるんですよね・・・
そこでクロスしたポイントで矢印が出るインディケーターを作成してみました。このインディケーターを表示しチャートを過去にさかのぼっていくことで新たなトレードアイデアが沸いてくるといいのですが。
↑(上向き矢印)が出る条件
+DIラインが-DIラインを上に抜ける
ADXが16以上
↓(下向き矢印)が出る条件
-DIラインが+DIラインを下に抜ける
ADXが16以上
トレンドが発生している状況でDMIがクロスすると矢印が出るようになっています。さらにトレンドの状態がわかりやすいようにロウソク足に色を付けてあります。
青色ローソク足→上昇トレンド
+DIライン>-DIライン
ADXが16以上
赤色ローソク足→上昇トレンド
-DIライン>+DIライン
ADXが16以上
単独で表示してみてもたいしたトレードプランは沸いてきませんが、移動平均線を同時に表示してみることで多少は面白くなってくるかもしれません。
今回のインディケーターは以下のリンク先からダウンロードできます。
トレンドに強いADXでトレードチャンスをつかむ
written by mmadvt