〔第8回〕実は複利系EAのバックテストは補助線や定規を使うと見やすい

〔第8回〕実は複利系EAのバックテストは補助線や定規を使うと見やすい

連載コラム:稼げるEAの見分け方:第8回

前回:〔第7回〕残高レポートはこう見る!2タイプから読み解くEAの運用



ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ

 

残高グラフの形でEAを理解する方法を紹介してきました。

今回はグラフに付随するデーターを含めて見て行きます。



 

福利系EAの見方

  右のメモリをご覧ください。資産が4倍に増えています。素晴らしい利益です。

次に下の数量を見ます。エントリー数量がどんどん増えています。複利系と推測できます。

複利系は曲線を描きますので、 直線を引くよりグラフの下がっているところを結ぶほうが見やすくなります。

前半の400取引での残高増加に比べ、後半の100取引の増え方は凄まじいですね。

同様に複利系は後半の減り方も金額ベースでみると大きくなります。

残高が少ないころの100回の利益が1回でなくなるような事もよくあります。

コツコツ稼いだものが1回で減ってしまうと気が滅入ってしまいますが、それを回避する為に 複利系のEAを使う時は残高で考えるのではなく増減の%で考える癖を付けましょう。

残高グラフは一回で大きく稼いで、だらだらと少しずつ減っていく繰り返しですね。

勝率が極端に低いが一回の利益が大きく、逆に一回の損失は小さいとこの様なグラフになります。

一発逆転狙い的なタイプです、よほどメンタルに自信がある方以外にはお勧めできません。


 

こちらも先程と同じように見て行きます。

残高が4倍まで膨れ上がり、数量もきれいに増加しています。しっかりとした複利系と判ります。

取引数量が先程の三倍程度ありますので、グラフの歪さはなくなっており、こちらの方がより信頼性が高いといえます。

グラフの後半には粗い上下がありますが、前半は比較的滑らかになっています。

スケールの違いからその様に見えるのですが、しっかりと残高が増えている証拠です。

逆に前半の残高の増減が判りにくいという欠点もあります。

期間の短い前半だけの残高グラフを確認したいところですが、入手困難なこともよくあります。

補助線を入れてみましょう。補助線によって210回より少し後で下がっている事が解りますね。

411回のあたりで回復していますが、一か月程度のマイナスは覚悟する必要がありそうです。 残高グラフになれるまでは積極的に補助線や定規を使いましょう。

複利型のEAでも補助線や定規を使う事で見えないものが見えてくる様になります。

 



残高グラフでEAを評価してみよう

 

EAを評価する時には初めに残高グラフを確認しましょう。

グラフの形を注意深く観察する習慣をつける事で、EAの評価にかかる時間は圧倒的に短くなります。

自分のスタイルに合わないEAを瞬時に見抜くことができるからです。

私は残高グラフでこのような事を確認します。

 

  • ストップロスが設定されている事
  • ストップロスが極端に大きくない事
  • 取引回数がある程度ある事
  • 方向性が定まっている事
  • 極端な最適化がされていない事
  • 長期間損失が出続けない事
  • 複利である事
  • そして、利益がしっかりと出ている事です。

 

このすべてをクリアするEAは意外と無いものですが、大切な資産を運用するEAです。

コツコツと探しましょう!

次回に続く・・☆彡


ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ


商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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金融庁日本投資顧問業協会証券・金融商品あっせん相談センター証券取引等監視委員会

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