〔第6回〕資金を守る!ストラテジーレポートの傾向と対策

〔第6回〕資金を守る!ストラテジーレポートの傾向と対策

連載コラム:稼げるEAの見分け方:第6回

前回:〔第5回〕こころにやさしいEAの見分け方



ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ

 



EAの内容を予測するには

世界中には星の数ほどのEAがあります。

 

実際の数はわかりませんが、MT4のライブラリだけでも800程度は出ています。

その無数のEAの中から気に入ったものを選ぶ為に、ストラテジーテスターレポートを一個ずつ見て行くには大変な労力がいります。

残高グラフの形を見ることで直感的にEAの将来性をイメージできれば、選別の手間が楽になり、レポートを読む時にも事前に内容を予測することができます。

 

今回は残高グラフの形と、その傾向と内容を見ていきます。

ストラテジーテスターレポートの下についているグラフに注目します。



ストップロス無しのタイプ

 

こちらのEAは典型的なストップロスの無いタイプのEAです。

取引数もあり、直線的に右肩上がりですが、時々液ダレの様に下がっては戻っています。

このチャートでは残高(青色)が液ダレしていますが、有効証拠金(緑色)が垂れているものも多くあります。

ストップロスが無いために相場の急変時前後に建てたポジションが決済できずに溜まってしまいます。

そのポジションの損失が途中から加速度的に進んでいき一気に残高を0に導きます。

 

この様なEAは毎日少しずつ稼ぎ、突然残高が0になるという悪夢のようなシナリオが想像されます。

 

使わないことをお勧めします。

もし、使用する場合は 持っているデーターの最大期間のバックテストを行い、過去最大の液ダレ時に減った金額の十倍以上の初期証拠金を用意し挑みましょう。

それでもリスクは0にはなりませんが・・・



マーチンゲール・ストップロスが大きめなタイプ

 

下に数量が緑色で表示されています。エントリーのロット数が変わる場合は表示されます。

初めの残高グラフは一定のロットのポジションを複数持ちますが、複数のポジションを持っていてもロット数が変わらない時は表示されません。

 

この残高グラフの特徴を見て行きます。

残高が大きく下がっているところは数量が増えています。よく見ると倍々に増えているのが見えます。

負けた時に倍々と掛けていくのはマーチンゲールの特徴です。

一定数までナンピン・マーチンゲールを繰り返し、ストップロスという手法が見て取れます。

 

こつこつ稼いで一気にドガンと損失を出す「こつこつドガン」を繰り返すタイプで、最終的に利益が出ていますが、次にどれくらいのドガンがいつ来るかわかりません。

精神衛生上もドガンはよろしくありませんね。

 

このようなチャートのEAは、重要指標発表を避けることでドガンを減らす事ができます。

 

ナンピン・マーチンゲールは絶対悪的記述はよく見かけますが、ポジションとロットの限定や、急激な相場変動の回避等適切な操作・管理をすることである程度安定化できる手法です。

 

今回はストップロス無しのEA,ストップロスの幅の大きいEAを紹介しました。

次回は、過度に最適化されたものと心理的に辛いEA、そして見にくい残高グラフを見やすくする方法です。

次回に続く・・☆彡

ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ


商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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金融庁日本投資顧問業協会証券・金融商品あっせん相談センター証券取引等監視委員会

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