〔第5回〕こころにやさしいEAの見分け方

〔第5回〕こころにやさしいEAの見分け方

連載コラム:稼げるEAの見分け方:第5回

前回:〔第4回〕EA:ドローダウンの罠。20%以下に騙されるな!



ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ

 



勝率が高い=純益が高い じゃない?!

今回はメンタル面からバックテストの結果を見ていきたいと思います。

EAの収益で一喜一憂することがあると思います。

運用前に収益のイメージを持ち、動揺しないこころの準備をしておきたいものです。

 

二つのEAを想像してください。

 

  • ひとつは毎日1,000円ずつ稼ぎます。
  • もう一方は、毎日1,000円負けますが10日に一度の確率で19,000円稼ぎます。

 

どちらのEAを選ぶでしょうか?私は前者を選びます。

後者は毎日1,000円減るのを想像すると精神衛生上悪いからです。

本当に19,000円稼ぐ日が来るのか疑心暗鬼になりEAを止めてしまうかもしれません。

 

既出ですが、

純益=総取引数 × 期待利得

となります。

 

さらに期待利得

 

勝率(%)× 平均勝トレード)-(負率(%)×平均敗トレード

です。

 

数学的になってきましたが、勝率が高いだけでは純益は期待できないという事です。

高い勝率で、平均勝トレード > 平均敗トレードのEAが理想的です。

しかしながら、低い勝率でも平均勝トレードが平均敗トレードよりある程度大きい純益を生み出す事ができます

 

メンタルに優しいEA・しんどいEA


ここで、先程のメンタルに戻ります。

先程のEAは両方共に、10日の純益は10,000円でした。

前者は勝率100%、後者は勝率10です。

このように 同じ純益の場合は勝率の高いEAのほうが精神的に優れたEAといえるでしょう。

 

目安は勝率40%以上です。

 

勝率100%のEAは、第三回でお話ししたストップロスの無いEAと考えることができますが、今回そこは無視したいと思います。

 

また、平均連敗が平均連勝と比較して、極端に多い時は連敗でメンタル的につらい時期が来やすいと考えられます。

最大連敗の回数が多いEAも同様の考え方ができます。

そして最大連敗(金額)が大きいEAは資産のマイナス期間が長くなる可能性があります。

 

 

こちらのレポートをご覧ください。

テスト期間は1年・PFは1.19・ドローダウンも4%

世間的にはよさそうです。

 

このEAを動かす前に収益のイメージを付けましょう

メンタル的に楽しめるのか、もしくは耐えられるのかどうかです。

 

期間と取引回数からどれくらいの取引があるか考えます。

このEAの場合、

 

  • 期間一年に50回の取引ですので、週一回の取引です。
  • 勝率は34%ですので約三週間に一回勝つイメージです。
  • 三週間のうち2回2,700円負け、一回は6,200円勝ちます。

 

こころにやさしいEAとは言えないでしょう。

バックテストとは違い、運用には非常に時間がかかります

途中経過で気持ちが揺さぶられるのは自分にはもちろん周りの人間にとってもよろしくありません。

 

こころにやさしいEAか見分け、気構えをもって運用しましょう!

次回に続く・・☆彡

ライター:TACA(林 貴晴)
VB6によるシストレ開発に始まり数百のEAを作成。その経験からテクニカルが力を発揮するのは短期取引のオシレーターと信念を持つ


商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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金融庁日本投資顧問業協会証券・金融商品あっせん相談センター証券取引等監視委員会

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