〔第5回〕人はなぜ損切りができないのか・・・
FXの初歩「損切り」について
僕は、毎朝環境認識をすることで、相場の流れを予測してトレードプランと言うか相場のシナリオを作ります。
シナリオ通りに動かない時は当然トレードをしませんし、シナリオ通りにエントリーしても、その後の動き次第でトレードをやめる場合もあります。
その時に損切りと言うテクニックが使われます。
損切りとは、
「損失が大きくなるのを防ぐために、早めにリスクをコントロールして損小で決済する」
ことです。
FXのサイトやブログでよく聞きますよね。古くからあるFXのサイトやブログだけでなく、新しいサイトやブログでも必ずと言っていいくらい損切りを目にします。
それだけ重要であり、それだけ損切りをできていない人がいるからだと思います。
では、なぜ損切りができないのでしょうか?
僕の経験では
- 自分に甘い(自分が作ったルールを徹底できない)
- 強欲(損切りしても、後に反転してしまう相場を過去に経験したため)
- 根拠のない願望(急な上昇(下落)だったので、そろそろ戻ってくるだろうという願望)
- パニック状態(損失が大きくなりすぎて、決済できなくなった)
- 資金管理ができていない(損切りの本質を理解できていない)
などの上記の項目が、僕の損切りできていなかったころを客観的に捉えたものです。
損切りできない方はだいたい同じような感じではないでしょうかね。
損切りできないと言うことは大きな損失を被る可能性が大きいということです。
つまり損切りができない人は FXをしない方がいいとも言われています。
どんなに勝率の高い手法を使っていても、相場の正解がわかる人はいません。
予測はできるかもしれませんが、相場に絶対は無いのです。
ただそんな相場の世界でも、唯一トレーダー自身がコントロールできることがあります。
それが損失です。いかに損失を少なくするか、いかに上手に損切りができるか、それを徹底してできるかできないかが、今後FXの世界で長く生き残れるかどうかが決まります。
- 野球で、大量失点を回避するため相手チームに1点だけ与えてアウトを取る作戦(1点野球)があります。
- サッカーで、相手陣地深くに攻め込んでいても、攻撃パターンを崩されたらバックパスで自陣に戻してでも攻撃を立て直すこともあります。
負けないために最小のリスクを背負うことはFX以外でもあることです。
病気の時もそうですよね、早めに病院に行けば治りも早いのに、これくらいなら我慢できる、すぐ治るからと病院に行かなかったら、悪化して長期の療養をしないといけないこともありますよね。
損切りと言う言葉は使わないですが、考え方は一緒です。
いかにリスクを最小限に抑えるか、損失を、損切りを上手にコントロールできるかが、FXで負けないトレードをするためのカギになると思います。