めったにトレードしないけどいざというときは頼りになる 緊急発動FX USDJPY
1分足の動きの勢いを捉えてトレードする変わり種のEAが「緊急発動FX USDJPY」です。
ロジックが公開されているので、ブラックボックスのシステムでトレードしている時のような掴みどころのない不安感を感じなくてすむというのはのはうれしいところです。
ロジックもシンプルでわかりやすいものとなっているようです。
対象通貨ペアはドル円となっています。
1分足が、51pips(デフォルト値、パラメーターで設定可能)動いたら順張りでエントリーします。フィルターは設けていないということですので、チャートの動きそのままのトレードになります。
含み益が39pips(デフォルト値、パラメーターで変更可能)出たら+5pips(デフォルト値、パラメーターで変更可能)までストップロスを移動します。
ブレークイーブン(建値決済)とトレーリングストップの融合のようなシステムですね。
決済はテイクプロフィット、ストップロスにヒットするか60分足のRSIの値で判断しています。エントリーは1分足ですが、クローズは大きめの足での買われすぎ、売られすぎを検知して逆行する前にとっとと逃げてしまおうという考え方になっています。
フォワードテストの結果を見るとトレード数は6回と少ないものの非常に素晴らしい結果を残しています。
フォワードテストのグラフをパッと見て気づくのが勝つときは大きく、負けるときは小さくということでしょうか。含み損をもつこともありますが、ポジションの保有期間が短いので精神的にダメージを受けるほどではありません。
フォワードテストのトレード回数が6回とあまりにも少ないのでバックテストの方もチェックしてみましたが、こちらも3年間で33トレードとかなり少ないトレード数でした。
各年ごとの収益は以下の通りとなっています。
2012年:35.20pips (5トレード)
2013年:625.90pips (19トレード)
2014年:84.60pips (9トレード)
合計:745.70pips (33トレード)
2014年のトレード数が多いのはドル円の値動きが激しかったからだと思います。バックテスト上のほとんどの利益を2013年の2月から2014年の3月までの約1年間で稼ぎ出しています。
つまりバックテスト中のおよそ2/3の期間はさぼっているEAということです。
なーんだ、怠け者のさぼりEAじゃん!
そうなんです、このさぼりEAというのがこのEAの正体です。
ではさぼっている間このEAは何をしていたのでしょう?
実はサボっているフリをして利益を上げれそうな相場が来るまで待っていたんです。
このEAのすごいところはサボっている間にほとんど負けていないということです。1分足の大きな動きを捉えるというロジックがいかに優れているか思い知らされます。なんといってもフィルターなしですから。
ここまで書いてきたところでこのEAのネーミングセンスの良さに気付かされました。
バックテスト及びフォワードテストのサンプル数が少ないので確定的なことは言えませんが、動きが激しい相場の時に動かすと面白いEAではないかと思います。
ただトレード数の少なさからメインというよりはスーパーサブとしての用途に向いているのではないでしょうか。
written by mmadvt