【スイス】・【スイスフラン】と【金】を調べてみる。「2」

【スイス】・【スイスフラン】と【金】を調べてみる。「2」


bloomberg.co.jp(ブルームバーグのWeb日本版)で掲載された
「スイスの金を救え」国民投票、可決なら金価格上昇も http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NELADI6K50YL01.html
この記事を見てスイスとスイスフランと金について調べてみました。
今回は「金」について少し書いてみました。
【スイス】・【スイスフラン】と【金】を調べてみる。その1は ↓↓↓ http://fx-on.com/news/detail/?id=3336&c=1
先ず、金の歴史からと思ったのですが、さすがにどうして情報量が多すぎますね(^^;)
金については書籍やWebから情報を集めようとすると、とんでもない事になります。
なので、本当にかいつまんでざっくりとした所を書いてみます。
金が装飾品として登場してくるのが紀元前3000年位と言われている。
通貨(金貨?)として使われ始めたのが、紀元前6~7世紀位(メソポタミア時代)
中国では、春秋戦国時代には、貨幣や装飾品として使われ始めていた。
日本では、弥生時代に金印として登場している。
歴史を遡って、いつごろから~と見てみると、人類の歴史と同等位の年月を経ているわけですね。
やはり、金の輝きが素晴らしい事と希少性から、装飾品として使われていたようです。
では、昔の事はこれ位にして、時間を現代に戻してみます。
先ず、金を一番多く持っている国は?と言う事で金の保有ランキングを探しました。
やっぱり!って感じですが
1位はアメリカ
2位ドイツ
3位国際通貨基金(IMF)
国じゃなくて、機関が保有している量が結構多いんですね。これは面白いと思いました。
日本は?9位
今回の話の中心のスイスは?7位

そして、最近やたらと表舞台に出てきている中国は?6位でした。
(※世界ランキング統計局2012年調べ)
スイスは日本よりも金を沢山持っているのですね。
でも、仮に話の本題である、スイス中央銀行の「資産の20%以上を金で保有する事を義務付ける」
となれば明らかにこのランキングは変わってくるでしょう。
もうちょっと、統計の話を見ていくと
金の話に関してまとめてある「Naverまとめ」と言うサイトに面白い記事が沢山ありました。 http://matome.naver.jp/odai/2137095894902816201
見出しだけ少し書いてみると
金の保有に関しての記事で
〇中国の金輸入、2014年は規制強化で400トン減少も 〇ロシアの金保有は9月に減少、中銀全体では依然買い越し=IMF 〇中国の金需要、インドを抜き主意になる可能性=WGC
などなどです。
では、金の価格はどうなっているのでしょうか?
過去20年のチャート
※掲載チャートChart park.com http://chartpark.com/
こうやって金の価格を追ってみると、2011年まで右肩上がりだったものが猛烈な
勢いで下げていますね。
金を大量に保有して、資産として持っている国や機関としては、この金の値下がりは
とても面白くない状態だと思います。
ついでに、金とアメリカドル・金とスイスフラン・金と日本円の月足のチャートも
下に載せてみました。

金ドルチャート 月足


金スイスフランチャート 月足


金円チャート 月足

※ メインチャートインジケーター    【3ボリンジャーバンドブレイク】「EAつくーる」で作成したオリジナルインジケーター ※ サブチャートインジケーター【MA kairi SM】 ※ サブチャートインジケータ 【カラーATR】「EAつくーる」で作成したオリジナルインジケーター
こうやって見てみると、有限で尚且つ価値の高い金を保有していても、「時価」
となる今の状態はよろしくないと思います。
では、もう少しデータを引っ張ってきて、
今度は金の需要国のランキングを見てみます。
ここでも面白い事が出てきました。
1位中国 2位インド 3位アメリカ 4位トルコ ※データ:2013World Gold Council
保有国で9位の日本は需要国としては、10位以内にはランクインしていません。
そして保有国7位のスイスも全然ランクインしていません。


ここで思った事は、その国々で金に対する価値の置き方がまるっきり
違う状態のようですね。
国や機関が安全資金として保有している金もあれば、装飾品として価値で金を
必要としている国も有るようです。

そして、不気味な存在がやはり隣国の中国ですね。
保有国としても需要国としても、どんどん威圧感を増しています。

話はかな~り横道にそれてしまいました。
ここで金とスイス・スイスフランの話に戻ってみます。
スイスがなぜ、 「スイス中央銀行の保有資産を20%以上金で保有することを義務付ける」と言うような
国民投票をしようとしているのか?
(尚且つ、スイスが考える「金の価値」とはどういったものなのか?)
その議題に対してスイス国民はどう思っているのか?

今現在、スイス中央銀行の資産に対する金の割合は8%だと言われています。
これがいきなり20%まで引き上げた状態にしないと、スイス中央銀行は資産
をあずかりませんよ~となれば、
途方も無い金と各国の通貨が動き出します。

今年2014年は、日本で言えばアベノミクスの2年目で、かなり荒れた相場です。
それに追い討ちをかけるような形で、こういった動きがあるというのは、かなり注目
すべき内容ではないのかな?と思います。

スイスの国民投票の期日は今月末の11月30日となっていますが、これは月一回の
アメリカの雇用統計以上に荒れる可能性があります。
もし動いたら!とんでもない金額が動くために、それが「折込積み」となることが
あるのかどうか?
この部分でもスイス中央銀行関係のニュースからは目が話せない状態だと思っています。 その3に続く・・・・・
written by momi
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号
関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人
日本投資顧問業協会
金融庁日本投資顧問業協会証券・金融商品あっせん相談センター証券取引等監視委員会

Copyright © 2024 GogoJungle Inc. All Rights Reserved.