【スイス】・【スイスフラン】と【金】を調べてみる。「1」
【画像引用 http://www.bloomberg.co.jp/】
先日ちょっと気になる記事を見つけました。
それは、bloomberg.ci.jp(ブルームバーグのWeb日本版)でこんなタイトルでした。
「スイスの金を救え」国民投票、可決なら金価格上昇も
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NELADI6K50YL01.html
これの内容を要約してみると、
スイス中央銀行の資産は、「保有する全資産の少なくとも20%を金で保有する事を義務付ける」とありました。
????!
どう言う事かな?と疑問に思って、「スイス」やスイスの通過の「スイスフラン」そして「金」について調べてみようと思ったのです。
【スイス】と【スイスフラン】
先ず、スイスってどんな国?
と言う事で簡単に思いつくのが「永世中立国」だと言う事。
そして、世界の大金持ち達は何かしらの形でスイス銀行に「資産」を持っていること。(永世中立国なので、もしもの時に資金を守る意味合いで)
為替では、スイス中央銀行が【ユーロフランべック制】を行ってること。
無知な筆者は、これぐらいしか思いつかなかったのですが、いろいろ調べてみると日本人として親近感を持つような内容だったのでちょっと書いてみました。
先ずは、
スイスは地理的にヨーロッパのど真ん中にあるのに「ユーロ」に加盟していません。だから通貨は「スイスフラン」です。
元々、経済的に恵まれた国だったので、経済協力機構などの支援や援助が無くても十分にやっていける事から、
ユーロに加盟しないで独自に経済を育んできた背景があるようです。
「永世中立国」なので、戦争しないし戦争に参加しません。世界の国際機関がスイスに集中しているのもこの「永世中立国」だからだそうです。
どれ位の土地があるの?と思ったら
なんと九州位の土地しかありません。
人口は800万人位です。
スイスの事をあれこれ調べてて面白いな~と思ったのは、建物を建てる時は必ず地下室(シェルター)を作ることが義務付けられているそうです。
どんな言語を話してるの?スイス語って聞いたことないよな~(^^;)と思ったら
ドイツ・フランス イタリア ロマンシュ語で民族的にはゲルマン民族だそうです。
そして面白いことに、戦争をしないし参加しない国なのに、軍隊があり徴兵制が有ります。
スイス軍が敵・見方に分かれて殺しあった!と言うような複雑な歴史も有ったみたいです。
では、次にスイスってどうやってお金を稼いでるの?
と言う事で、私がすぐに思いつくのが超高級時計のロレックスの様な精密機器を思いつきました。
一番目安になる指標としてGDP(国民総生産)があると思うのですが、
2013年のGDPランキングでは20位なんですね。因みに1位はアメリカ、2位は中国 3位は日本でした。
では、為替が大いに関係している、GDPに対しての輸出の割合はどれ位?と言う事で見てみると
なんと、54%もあるそうです。因みに日本は15%位・ドイツで43%となっています。
日本よりもかなり輸出に依存しているのがスイスなんですね。
この内容の参考文献はニッセイ基礎研究所の上野 剛志さんがWebで公表してるレポートからの抜粋です。
http://www.nli-research.co.jp/report/nlri_report/2012/report120910.pdf
ここまで調べてきて思ったのは、九州位の広さの土地に800万人の人が暮らしていて、そのGDPは世界ランキング20位・・・。
これってかなり裕福な国だな~と思ってしまいました。
因みに、九州の人口は1320万人位だそうです。人口密度も九州より低いんですね。
わき道にちょっとそれてみます。
日本で円高とか円安とか騒いでいますが、
円安だと、国内で製造したものを国外に輸出した場合には、非常に景気がいい話しが飛び交います。
逆に円高だと、国内で製造したものを国外に輸出した場合には、もう暗雲立ち込めて、一寸先は闇とも言わんばかりに暗い話しか聞きません。
現在進行中のアベノミクスも円安に為替を誘導すれば、「Jカーブ」の名の下に景気がよくなると言う事で、ハイリスクを抱えて行動しています。
まるで「円高は悪」で「円安は善」と言うような固定概念の中で、国民が納めるお金を使おうとしています。
話を元に戻して、スイスの話に戻ります。
スイスの経済も輸出に頼った経済構造のおかげで、
スイス高は困った~(--;)
スイス安は嬉しい~(^0^)/
て形が日本より顕著に出ているって事でしょうか?
スイスが大量の輸入先であるユーロに対してユーロフランべック制を行ったのも理由が分かるような気がします。
なぜなら、世界情勢が不穏になれば資金の逃避先として、金より硬いスイスのお金【スイスフラン】が買われる(スイスフラン高になる)のですから・・・・。
日本の円も総合的に、世界情勢が不透明になると、資金を逃避させるために円が買われる(円高になる)と話しを聞きます。
こう考えるとスイスの通過の高い安いも日本の通貨の高い安いも似ている構造のようで、なんとなく親近感が沸いてきますね。
(※ユーロフランべック制:スイスの中央銀行が1ユーロ=1.2スイスフランと上限を設定してフラン売りユーロ買いの無制限介入をする事)
(※ちょっと雑学:べック制のべックとは固定する等の意味があるそうです。例として夏などアウトドア等で使用するテントを固定する金具の事を日本語でペグと言いますが、これもテントを「固定」する金具の総称として「ペグ=ペッグ」言われています。
続く・・・・
written by momi
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