【フジトミ】東京金はＮＹ金急落を嫌気して反落

（東京原油・石油製品） ２日の東京原油・石油製品は海外原油反落を受けて売られる。原油期先１０月限は前日比２４０円安の３万５６１０円、ガソリン期先１１月限は同２００円安の４万８４８０円、灯油期先１１月限は同１６０円安の４万８３７０円。 実勢悪から週明けのＷＴＩやブレントが再び売り直された結果、東京市場は原油中心に夜間で売られた。ＧＷの需要拡大を期待して前日、強引に買い進まれた東京のガソリン・灯油は下げ渋っていた。日中取引では相変わらず下げ幅を縮小していた。前週から続いているが、朝方の下押しは短期勝負の買い場提供となっている。本日は円安が支援材料になっていたが、日経平均株価の続伸が円安要因になり、株価が日計りのバロメーターのなっていた。ただ、弱気な中国の製造業ＰＭＩが発表されると円安にブレーキがかかり、東京石油市場の強引な買いは解消され、売り直されていた。ＮＹガソリンの下げに歯止めかからず。そのため、米ＥＩＡの在庫統計において、原油生産ばかりではなく、ガソリンの需要にも注目。需要が改善しない限り、ＷＴＩやブレントも下げ続けると考えたい。在庫よりも供給や需要を見極めて、ＧＷ明けの仕掛けに備えたい。引けにかけて１ドル＝１１２円台を好感して下げ幅を縮小していた。 （東京貴金属） ２日の東京金はＮＹ金急落を受けて反落。金期先４月限は前日比１１円安の４５０９円、白金期先４月限は同１２円安の３３６６円。 ＮＹ金はＮＹ銀の大幅続落に足をすくわれる格好で急落し、東京金は反落へ。夜間では４５００円割れをみせたが、日中取引ではＮＹ金の戻りもあり、４５００円台を維持した。円安進行局面では４５１０円ちょうどまで戻したが、弱気な中国の製造業ＰＭＩが発表されると、円安も一服し、東京金の４５１０円示現は一時的に。東京白金は続落し、下げ止まらず。ＮＹ白金の下値探りの影響で、下値メドも見当たらず。これまで同様、売りスタンスは崩せない。どこまで行っても売りで対処すべきで、本格的な下落は６月に入ってからとみる。さて、東京金は東京休場中のイベントよりも、１９日のイラン大統領選挙に注目。重要な政治イベントに対する地政学リスクが働くとみる。１５時を前にして１ドル＝１１２円台に乗せたこともあり、東京金はまた４５１０円を示現した。 （東京ゴム） ２日の東京ゴムは連休前の買い戻しに急伸。期先１０月限は前日比６．１円高の２２１．７円。 夜間から戻りをみせていた東京ゴムだったが、日中取引では上げ幅を拡大し、１０時台に先限は２２３．９円まで急伸した。連休明けの上海ゴムの上伸も支援材料だったが、その前は日経平均株価の大幅続伸もあり、売り込み型の東京ゴムのＧＷ後半の連休前の買い戻しが膨らんだため。連休明けの上海ゴムは在庫の減少を好感しての上伸とみられ、弱気なファンダメンタルズ修正の動きの中、売り込み型の東京の整理商いを強いられたとみる。昼前に上げ一服となり、２２２円を挟む動きをしばらく続けていた。その後、２２３円台回復をみせたが、上げ一服。弱気な中国の経済指標が発表されたが、その後の上伸だっただけに、市場では売り疲れも感じられる。引けにかけての円安は支援材料にならず。 （東京トウモロコシ） ２日の東京トウモロコシはシカゴ急伸を好感して続伸している。期先５月限は前日比３００円高の２万２３００円。 シカゴの上げ幅拡大を受けて、夜間の東京は続伸している。シカゴ小麦の急騰とコーンの作付遅れ懸念が支援材料になっていた。朝方は一段と上伸しつつ、再開したシカゴ安も嫌気され、２万２２９０円示現後、上げ一服で、２万２２１０円まで軟化した後、昼には２万２３００円を示現。下落してしたシカゴが変わらずから小幅高まで戻したことから買い直されていた。シカゴ大豆や小麦の再開後の続伸に追随してシカゴコーンも出直りをみせたようだ。予想以上に作付が進展していたこともあり、シカゴは反落していたが、ファンド筋の買い戻しの流れの中で、売り材料になり切れず。 （東京米国産大豆） ２日の東京一般大豆はマチマチ。期先４月限は前日比４３０円高の４万６８８０円。 再開後のシカゴ続伸もあり、東京期先はしっかり。再開後のシカゴ大豆は前日の高値を上抜いたことで、ストップロスの買いがヒットしたとみる。シカゴ取引時間帯になれば、南米のつなぎ売りを浴びることに。米コーンベルトの天候回復もあり、ＧＷ明けは噴き値売りを狙いたい。引け間際にかけて先限はヤレヤレの売りを浴びてマイナス圏に値を消した。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14918