【フジトミ】シカゴコーンは天候回復を嫌気して反落

(NY貴金属) 28日のNY金は地政学リスクを背景にして買い進まれ、小幅上昇となった。NY金期近6月限は前日比2.4ドル高の1268.3ドル、NY白金期近7月限は同0.1ドル安の948.7ドル。 北朝鮮と米国の緊張の高まりから週末要因のヘッジで金は買い進まれた。1-3月期の米GDP・速報値を前にして金は一時、1269.9ドルの高値を示現。その発表は予想を下回る内容だったが、米長期金利が上昇し、ドル高が進行した結果、NY金は売り直され、1265ドルを下回った。しかし、ドル高も一服したことで、またリスク警戒の買いを集め、結果的に底固い展開に。米国の公共投資拡大期待から、需要増加が期待されているパラジウムが連日の急騰をみせている。対照的に米国での需要のウエイトが小さい白金は追随高にもならず、950ドル台での買いが続かず。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 28日のWTI原油は急落に対する調整かたがた、月末要因のポジション調整の動きもあり、反発している。WTI原油期近6月限は前日比0.36ドル高の49.33ドル、北海ブレント期近6月限は同0.29ドル高の51.73ドル。RBOBガソリン6月限は同0.62セント安の154.81セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.44セント安の150.72セント。 前日、WTI期近6月限が48.20ドルまで急落したが、その後、アッサリ49ドル台まで戻したことで、売られ過ぎ警戒の動きが広がった。月末要因もあり、買い戻しを誘ってアジア時間帯には49.60ドル台まで回復。その後は45.50ドルを挟む動きをみせつつ、欧州時間帯では49.79ドルの戻り高値を示現した。しかし、原油を取り巻く厳しい需給バランスに変わりないこと、米ベーカー・ヒューズの弱気な原油のリグ稼働数に対する警戒もあり、その発表を前にして売り直され、再び49ドルを下抜け、48.80ドルまで下落。高値から1ドルの下落をみせた。実際に発表された掘削リグは前週比9基増で、15週連続の増加となった。ただし、知ったらしまいの様相も手伝って再び49ドル台を回復し、清算値決定前には49.50ドル手前まで強引に戻したが、その後、製品安を嫌気して売り直され、上げ幅を縮小している。OPECの減産延長に対する期待も再燃していたが、その一方で米国とリビアの増産基調に変わりはなく、減産延長の実際の効果は極めて薄くなっている。 (CBOT大豆) 28日のCBOT大豆は狭いレンジ取引の中、下落している。期近7月限は前日比1.75セント安の955.50セント、新穀11月限は同2.00セント安の952.50セント。 月末要因のポジション調整の動きとなったが、期近7月限は9.60ドルに抵抗をみせる値動きだった。さて、5月に入って、米コーンベルトの天候が回復し、大豆の作付本番を迎える時期には作付に理想的な天候になるとみられ、売り材料になっていた。その一方、9.50ドルでは買い支えられ、下げ渋りもみせていた。大豆の作付を意識する5月になれば、下押しを強いられるとみられているようだ。 (CBOTコーン) 28日のCBOTコーンは反落している。期近7月限は前日比3.75セント安の365.50セント、新穀12月限は同3.00セント安の383.75セント。 米コーンベルトの来週半ば以上の乾燥した天気予報に変わりはなく、週末から週明けの降雨による作付遅れ懸念も後退し、売り直されていた。期近7月限は3.70ドル台にも戻れず。生産者は5月半ばまで作付は問題なく、進展するとみているようだ。ただ、週末から週明けに激しい雨も予想されており、ひとまず、利食いの買い戻しもみられ、引けにかけて下げ幅を縮小している。週明け発表される作付進捗率は強気の内容が予想されるが、一時的な支援材料にしかならないだろう。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14842
written by HK  
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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