【フジトミ】リビアの原油生産再開の動きもあり、海外原油は急落

【フジトミ】リビアの原油生産再開の動きもあり、海外原油は急落

(NY貴金属) 27日のNY金は小幅高。NY金期近6月限は前日比1.7ドル高の1265.9ドル、NY白金期近7月限は同0.3ドル高の948.8ドル。 月末要因のポジション調整を鮮明にしており、レンジ内で推移していた。NYダウの値崩れを好感して、序盤は1270ドル台回復も、一時的。その後はNYダウの戻りを嫌気して、また1260ドルを試す値位置まで一時急落した。NY銀が連日の急落を強いられているが、期近5月限の整理商いが影響しているようで、それも金相場の足かせになっているという。トランプ米政権の不確実性もあり、また政治的な5月のイベントリスク、また、5月の株価急落パターンもみられるだけに、5月に対する金への期待もあり、1260ドル台を維持する展開をみせているが、目先は上げ一服。目先は1-3月期の米GDP・速報値に注目。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 27日のWTI原油は急落し、一時48.20ドルまで下落する動きもみせた。WTI原油期近6月限は前日比0.65ドル安の48.97ドル、北海ブレント期近6月限は同0.38ドル安の51.44ドル。RBOBガソリン6月限は同4.01セント安の155.43セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同3.01セント安の151.16セント。 欧州取引時間帯にリビアの主要油田の生産再開の情報が流れ、急落を強いられた。武装勢力の攻撃によって生産停止していたシャララ油田(日量30万バレル)とエルフォール油田(同9万バレル)が再開したという。また、OPEC事務局長がなお世界の原油在庫は高止まりしているとの発言をしたことで、下げに拍車がかかった。米国の原油増産基調やガソリン需要の一段の後退も引き続き売り材料に。NYガソリンの下げが目立っており、期近6月限の一代足でみると、年初来の安値をさらに更新している。WTIは清算値にかけて49ドル台回復もみせたが、月末要因のポジション調整による自律反発の動きに過ぎないとみられている。 (CBOT大豆) 27日のCBOT大豆はほぼ変わらず。期近7月限は前日と変わらずの956.50セント、新穀11月限は同0.25セント高の954.25セント。 米農務省が発表した週間輸出成約高は事前予想を上回る内容で、期近7月限は9.60ドル台を回復するキッカケとなった。その後、しばらく9.60ドルを挟む動きをみせていたが、ブラジルの生産者の売りも警戒され、引けにかけて上げ幅を縮小し、ほぼ変わらずとなった。米コーンベルトの来週半ば以降の天候回復も予想され、5月に入っての大豆の作付進展に対する期待もあり、上値は限られていた。世界的な供給過剰の中、下向きの流れに変わりはないとみられる。 (CBOTコーン) 27日のCBOTコーンは引けにかけて上げ幅を縮小し、小反発にとどまった。期近7月限は前日比1.25セント高の368.00セント、新穀12月限は同1.50セント高の385.75セント。 週末から週明けにかけての米コーンベルトの降雨予報の変わりなく、目先のリスクを警戒して反発している。ただ、前日はその後の天候回復を嫌気して値崩れしていたが、その天候回復予報には変わりなく、結果的に買いは続かず、引けにかけて上げ幅を縮小することとなった。週明けまでの降雨のよる作付遅れは当初から指摘されていたであり、週明けの急伸で織り込み済みの側面もあるという。来週の天候回復がより現実味となれば、5月上旬の急ピッチの作付も連想され、5月に入ってまた売りが先行することも予想されるという。前日の下落要因だった米国のNAFTAからの離脱の動きは、目先の話ではないため、本日は売り材料にならず。ただし、世界第2位のコーン輸入国であり、その大部分の輸入が米国産であるメキシコへの輸出に大きな影響があるだけに、今後ともNAFTAの動向には市場は警戒するとみられている。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14809
written by HK  
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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