【フジトミ】東京石油市場は総じて小反落

（東京原油・石油製品） ２７日の東京原油・石油製品は海外市場の値崩れを嫌気して反落。原油期先９月限は前日比１６０円安の３万５８４０円、ガソリン期先１１月限は同１９０円安の４万８７２０円、灯油期先１１月限は同７０円安の４万８２２０円。 米ＥＩＡの在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したことで、ＷＴＩは５０ドル台を回復し、東京原油も上伸へ。しかし、海外市場の値崩れに沿って東京も売り込まれ、夜間取引終盤には円高も影響して下げ幅を拡大した。米ＥＩＡの在庫統計で、原油生産のさらなる増加、ガソリン需要の後退、石油製品の在庫急増など、原油在庫の減少以外、支援材料は見当たらず、ＷＴＩの値崩れも仕方なかったといえる。ＮＹ石油製品にリンケージしているブレントの下げが目立っていた。朝方の東京原油は円高一服と海外原油の戻りを映して、夜間の値位置から戻りをみせた。日中取引ではいつも以上に狭い値動きを強いられた。ＷＴＩの戻りの一方、円高が東京市場の戻りを抑制することに。引けにかけて下げ渋りをみせていた東京原油は整理売りを浴びて下げ幅を拡大した。ＧＷを控えて、買い玉整理を強いられそうだ。 （東京貴金属） ２７日の東京金は続伸も、上げ幅縮小へ。金期先４月限は前日比４円高の４５１５円、白金期先４月限は同２４円安の３３９４円。 ＮＹダウの続伸からＮＹ金は軟調地合いを強いられていたが、ＮＹダウが引けにかけて値崩れをみせたことで、ＮＹ金は１２７０ドル台回復へ。一方、円安から円高に振れたため、円高は東京金の圧迫要因ながら、ＮＹ金の上伸が支えになって、結果的に４５００円台で推移することに。ＮＹ金が１２６０ドル台を維持したことが４５００円台維持につながったとみる。一方、ＮＹ白金の急落もあり、東京白金は売り直され、また３４００円を下回っている。白金はここまで何度も指摘しているが、どこまで行っても戻り売りが無難。さて、東京金は序盤、上げ幅を拡大し、夜間の高値を更新。４５２０円台に水準を切り上げたが、１０時以降のＮＹ金の上げ幅縮小や円高も影響して４５２０円台の値位置は一時的にとどまった。マイナス圏に値を消すことも警戒されたが、何とかプラス圏を維持することに。 （東京ゴム） ２７日の東京ゴムは急反落。期先１０月限は前日比３．８円安の２１５．０円。 前日の大引けにかけての高値からの値崩れの地合い悪化を嫌気して東京ゴムは夜間で下落へ。日中取引での上値の重い展開を嫌気して下げ幅を拡大し、昼には２１０円ちょうどまで急落している。その後、勢いよく戻りをみせ、２１４．９円を示現。ＧＷを控えて、短期勝負の仕掛けが影響したとみられ、短期スタンスの仕掛けが中心だったようだが、これは明日も続くとみられる。引けにかけて下げ幅を縮小したことで、夜間では戻り歩調も想定されるが。 （東京トウモロコシ）　 ２７日の東京トウモロコシはシカゴ急反落を無視する展開をみせ、先限は小幅続伸。期先５月限は前日比４０円高の２万１８４０円。 シカゴは５月前半の米コーンベルトの天候回復予報を嫌気して大きく値を消し、前日の上げ幅を解消している。東京は当初、反応しなかったが、週末から週明けの降雨予報に変わりなく、買い辛抱が影響したようだ。しかし、シカゴの関心はその後に移っており、下げ渋りも続かず、シカゴ引け後に徐々に売り込まれることに。円安も一服し、シカゴの行って来いの急落を加味すれば、東京は前日の朝方の値位置を下回ってもおかしくはなかったといえる。朝方は２万１６００円割れで始まったが、東京は腕力相場の影響で昼過ぎにプラス圏に入った。週末から週明けの降雨予報に東京市場は注目したように映るが、明らかに高値誘導の腕力相場が影響したとみるべき。シカゴ急落や円高を無視した東京のこの展開で、東京の値位置はかなり割高になったとみるべき。４枚単位での高値誘導の動きが目立っていた。５月に入っての天候改善となれば、東京はシカゴ以上の急落を強いられることになるだろう。１４時過ぎに２万１７００円台半ばまで軟化したが、また買い直されるなど、下げ渋りに変わりなし。 （東京米国産大豆） ２７日の東京一般大豆は超閑散。期先４月限は前日比１４０円高の４万６５６０円。 本日も超閑散な値動きを演じた。シカゴ大豆は連日の大幅安をみせているが、トウモロコシ市場はシカゴ安に動意薄だったこともあり、東京一般大豆も閑散に売りなしで反応薄。ＧＷ明けの仕掛け待ちだが、ここまで下げ渋っており、売りが無難だろう。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14796