【フジトミ】シカゴコーンは急反落し、行って来いの展開

【フジトミ】シカゴコーンは急反落し、行って来いの展開

(NY貴金属) 26日のNY金は続落するものの、1260ドル台は維持する展開をみせた。NY金期近6月限は前日比3.0ドル安の1264.2ドル、NY白金期近7月限は同9.1ドル安の948.5ドル。 株式市場の堅調地合いが続く中、NY金市場からの資金引き揚げが続き、一段安ちなった。月末要因のポジション調整もみられ、とりわけ、NY銀の急落がここにきて目立っており、金市場での重石になっている。それでも、5月の政治的なイベントリスクを警戒して1260ドル台は維持するなど、底固さも伺えるという。実勢悪から急落している白金の地合いとはやや異なる。白金はまた950ドルを下回ったが、戻り売りの相場パターンをより鮮明にしている。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 26日のWTI原油は小幅高となったが、清算値決定後にマイナス圏に値を崩すなど、他市場の軟調地合いが圧迫要因になっていた。WTI原油期近6月限は前日比0.06ドル高の49.62ドル、北海ブレント期近6月限は同0.28ドル安の51.82ドル。RBOBガソリン6月限は同3.17セント安の159.44セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.81セント安の154.17セント。 注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比364.1万バレル減となり、予想以上の大幅減少を記録。これを受けて50.20ドルを示現するなど、50ドル台回復をみせた。その一方、ガソリン在庫は同336.9万バレル増、中間留分在庫は同265.1万バレル増となり、需給バランスをみると、明らかに悪化していた。製油所稼働率が予想以上に向上した結果の原油在庫の減少だったが、その半面、石油需要は一段と後退しており、石油供給増と需要後退の下、石油製品在庫は急増へ。また、原油生産は順調に増加しており、原油の在庫減少以外に支援材料は見当たらず、原油もその後、値崩れを強いられることに。NYガソリンの急落が目立っていたが、ドライブシーズンに入って、一層、ガソリンの需要が低迷しているため、失望売りを浴びていた。NY石油製品にリンケージしているブレントは下落している。 (CBOT大豆) 26日のCBOT大豆は大幅続落で、ほぼ安値引けとなっている。期近7月限は前日比9.00セント安の956.00セント、新穀11月限は同8.25セント安の953.50セント。 ブラジルの生産者の売りが増加しているという。世界的な供給過剰の下、需給悪化にもかかわらずシカゴ大豆が大きく戻したことで、売りヘッジが急増したとみられる。ブラジル大豆の輸出攻勢はまだまだこれからで、シカゴの割高な値位置は売り妙味があるという。また、堅調だったコーンが値崩れしたことも市場ムードを悪化させ、引けにかけて下げ幅を拡大する要因に。米コーンベルトの天候改善が示されてのコーンの値崩れで、大豆にとっては作付シフトの後退につながるものの、大豆の作付は現在、かなり順調だけに、結果的には売り材料にされてしまったようだ。 (CBOTコーン) 26日のCBOTコーンは急反落し、前日の上げ幅を解消するほぼ行って来いの展開をみせた。期近7月限は前日比5.75セント安の366.00セント、新穀12月限は同5.50セント安の383.50セント。 米コーンベルトの断続的な降雨が週明けまで続くとの予報を材料にして作付遅れが懸念され、一段の上伸を序盤はみせていた。しかし、米コーンベルト西部中心に降雨の可能性がやや後退し、気温も上昇するという。また、クール&ウエットの天気が警戒されているコーンベルト西部の週明け以降の天候が改善するとみられ、一時的な作付遅れにとどまるとの見方が広がり、手じまい売りが膨らんだ模様。また、上昇局面では南米からのつなぎ売りが拡大し、世界的な供給過剰を認識するキッカケになり、値崩れを誘ったともみられる。まだ、作付遅れが十分カバーできる時期だけに、結果的に波乱の展開を強いられることになったようだ。期近7月限は20日、200日移動平均線をまた下回ることに。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14774
written by HK  
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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