【フジトミ】トウモロコシは急伸

（東京原油・石油製品） ２６日の東京原油・石油製品は急劇な円安を好感して反発も、弱気な在庫統計を受けて上げ幅を縮小している。原油期先９月限は前日比４７０円高の３万６０００円、ガソリン期先１０月限は同４３０円高の４万９１４０円、灯油期先１０月限は同８１０円高の４万７４１０円。 在庫統計に対する期待先行で、ＷＴＩ・ブレントとも反発し、米ＡＰＩの発表前に高値更新をみせた。円安進行もあり、東京原油期先は３万６０００円台を回復する急反発もみせた。さて、注目の米ＡＰＩ発表だったが、期待外れの結果となり、在庫減少が予想された原油在庫、ガソリン在庫とも増加しており、需要低迷が影響してガソリン在庫の急増が目立っていた。この発表を受けて、思惑買いで急伸した海外原油はその後、値崩れを強いられた。東京は一段の円安が支援材料となったものの、原油期先は３万６０００円を下回ることに。３万５７７０円まで値を崩したが、下落していたＷＴＩやブレントの下げ幅縮小、そして昼に再開した日経平均株価の急伸を好感して原油は１３時以降、買いが先行し、３万６０００円を試す動きをみせ、円安・株高の影響で１４時過ぎに３万６０００円台を回復した。ところで、本日、灯油の急騰が目立っていたが、需要期限月の発会もあり、ガソリンとの期先のサヤ縮小に動いたとみられる。 （東京貴金属） ２６日の東京金は円安を好感して続伸。金期先２月限は前日比１７円高の４５１１円、白金期先２月限は同１１円高の３４１８円。 東京金は急ピッチの円安を好感して日中取引では４５００円台で推移する値動きをみせた。ＮＹ金はＮＹダウ急騰もあり、急落していたが、東京市場では円安がカバーしていた。ＮＹ金は株高を嫌気して下げ幅を拡大し、前日の安値を更新しており、そのため、１２６０ドルを試すことも留意したい。ただ、ＮＹ金安を円安がカバーするとみられ、東京金の底固い展開は続くとみる。ＮＹ金は引き続き、ＮＹダウ次第。１４時過ぎに日経平均株価の一段の急伸に合わせて円安もさらに進行し、東京金は４５１０円台に水準を切り上げた。 （東京ゴム） ２６日の東京ゴムはマチマチ。期先１０月限は前日比０．５円高の２１８．８円。 夜間で下落していた東京ゴムは円安進行とＮＹダウ急騰を好感して朝方から戻り歩調をみせ、プラス圏回復も。東京ゴムはここ最近、上海ゴムよりも円相場や株価に左右されることが多く、内部要因主体の展開もあり、夜間の安値からの戻りも仕方ない。昼前に先限は２２０．０円を示現したが、まとまった売りもみられ、大台示現とはならず。ただ、上海ゴム安を手掛かりにした売り物も目立っており、東京ゴムは大衆筋の売り込み型になっている。それもあって踏み上げを誘う格好となり、１４時４０分過ぎにようやく先限は２２０円を突破している。上海ゴムの下げを参考にした売り込み型になっているが、円安・株高をより注目すべきである。 （東京トウモロコシ）　 ２６日の東京トウモロコシは急騰を演じる。期先５月限は前日比５４０円高の２万１８００円。 夜間取引の半ばから円安を好感して買いがやや先行し、その後のシカゴ急伸もあり、東京は上げ幅を大きくした。ただし、円安に対する警戒もあり、夜間の上昇は物足りないものだった。朝方はまとまった売りの影響で２万１６００円に抵抗する動きをみせたが、円安のさらなる進行と９時に再開したシカゴの一段高を好感して東京も一段と買い進まれ、１０時には２万１８００円台まで急伸。朝方からこの値位置でも良かっただけに、まだまだ東京は上げ足りないとみる。２万１８４０円を示現した後、円安一服やシカゴの上げ幅縮小もあり、トウモロコシも上げ一服となって、２万１８００円を下回った。上げ足りない値位置だけに、高値からの軟化は上げ渋りを助長することになったとみる。米コーンベルトの降雨がしばらく続くとみられ、シカゴ自体、強気に転じてまだ若い相場だけに、買いはそのままで、２万２０００円をすでに視野に入れた展開とみる。 （東京米国産大豆） ２６日の東京一般大豆はつなぎ売りを浴びて円安に反応せず。期先４月限は前日比１８０円安の４万６４２０円。 東京一般大豆は玉次第でマチマチ。シカゴ安と円安が強弱材料となっていたが、再開したシカゴが値を消していることもあり、昼に先限はマイナス圏に値を消している。米コーンベルトの現時点の長雨予報はコーンにとって支援材料ながら、大豆にとっては作付シフトを連想させるため、売り材料となる。従って、東京一般大豆先限がつなぎ売りを浴びたのも仕方ないが。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14752