トレードスキルと車の運転スキルは比例するのか?
突然だが皆様は車で事故を起こした事があるだろうか・・・。
自慢できる話ではないが私はもちろんある。
21歳の頃だったか、当時私は日本の伝統的超人気Vシネマである「ミナミの帝王」の主人公・萬田銀次郎に憧れていた。太陽の下、ピカピカのベンツの車体をキッ〜!と音を立てながらブレーキをかけ颯爽と現れる。
するとすぐさまカメラアングルは足下へ向かい、これまたピカピカに磨き上げられたシューズを一歩外へ出した時の萬田銀次郎のあの"ドヤ顔"はたまらない。「なんてかっこいいんだ・・・」女子高生時代から萬田銀次郎に釘ずけであった私は、それから数年間必死にアルバイトで働き詰めし、貯めたお金で車を購入した。
もちろん映画に登場するベンツは購入する事はできなかったが、 トヨタ車のヴィッツ を新車で購入する事に成功した。
さぁピカピカの新車でまずはどこへ向かうか?もちろんそれは映画でもお馴染みの「大阪ミナミの街」にきまっているだろう。
大阪住民ならご存知の通りだが、観光地でもあるグリコや食い倒れ人形付近の大通り「御堂筋通り」は車線も多く、一日中多くの車両が行き交わすまさに"都会の大通り"だ。その場所こそがあの映画ワンシーンによく使われた「大阪ミナミ」である。
私は車の購入と同時に免許を取ったばかりの超初心者だが、そんな事は関係ないんだ!私は気合いを入れ、ハンドルを握りしめ「大阪ミナミの街」へと向かった。
そう、そして皆様が御察しの通り私はその日納車3日目にて「憧れの街」でなかなかの物損事故を起こした。
昨日までどの車体よりも輝いていた私の新車・ヴィッツは前タイヤが取れてボンネットが開いていたが逆にドアが開かなくなったのだ。
しかも対物保険には入っていなかった21歳の私はその後、車の修理代など多額の金額のローンを組み支払う事となる。(※もちろん実話です)
前置きが長くなったが、この話をしたのは私の金融伝ならぬ武勇伝(?)をお話したかったわけではなく
「投資」に関わる重要なポイントがいくつか含まれているからだ。
まずFXや株などの「投資」をした事がない人、そして否定的な人にとってそれらの「投資」とは「負ければリスクが大きいイメージ。
まさに一か八かの賭けだし、そんな怖い事やるもんじゃない。
負けている奴が大半だ!」と思っている人が多かれ少なかれいらっしゃると思う。
しかしそのような人も含め多くの人が普段の生活の中で、既に様々な物に対して「投資」を行っている。今日はその中でもだいたいの大人が経験のある「車の運転」を例えに使う事にする。
車を運転するには「事故をするかもしれない」といったリスクが誰しも必ず付いてくる。しかも人身事故なんて起こしてしまった時には相手に対して一生の償いが必要な時もあるだろう。
それはまさに「想定出来なかった程の大きなリスク」であり、運転をするという事は常に「大きなリスク」を背負っているという事になる。
しかしそのリスクを承知で皆「交通の利便性」を得るために
- 「教習代」
- 「車体費用」
- 「車両維持費用」
- 「燃料費」
- 「税金」
といったものを投資している。
ではこの話とFXとで何が関係があるというのか?
トレーダー経験者にはもうお気づきだと思うが、同じ「投資」として成立しているからこそ「車を運転する」という事からFXの理論を得る事ができる。
- 車を運転する(=トレードをする)という事は常にリスク(事故=損切り)を背負っている。
- 優良運転者(=強いトレーダー)は「事故(=損切り)というリスク」を回避するため「常に注意を払っている」。
- 体調がすぐれない日は運転(=トレード)をしない。
- 明日も安全走行するために車両整備(=分析)は怠らない。
- 安全運転を意識しているため無理な走行運転(=過度なトレード)はしない。一時停止線は守っているか。(ストップロスポイントに到達した場合は決済できているか)。
- どんな時も必ずルールは必ず守る。
- 予想外の出来事(後部車に煽られるなど=予想外の要人発言や経済指標)が起きても感情的になったりしない。
基本を後回しにして、上級者の難しいトレードスキルを真似したがり早く同じ立ち位置に上がろうとする人がいるかもしれない。しかし難しいスキルは訓練され経験を積みさらに基本を熟知したその人間だからこそ成立出来ていることであって、基本を無視して上級レベルに達する事は不可能だと私は思っている。
しかも私は基本をマスターした段階でも勝てるトレーダーになる事は可能だと思っている。
「日々、基本を正確にこなす事」が優良運転者の例で実感していただければ幸いだ。「いやいや、ていうか納車3日目で事故したお前が言うな!」と今思っている方がいるだろう。
まさにおっしゃる通りだが、あれは昔の話だからお許し頂きたい。
私も初めの頃は事故(=ロスカット)ばかりしていた。
本当に全く自慢できる話ではないが、教習所で習っていた「基本」を右から左へ受け流していたのだろう。(いろんな意味で懐かしいネタである。)
「早く運転したい」という欲望に負けていた。相場でも「早く稼ぎたい」という欲望に負ければ昔の私のように痛い目を見る事になるかもしれない・・・。
そして最後に
「今回のコラム、文字数が多すぎるんじゃないか!?」と思ったそこのアナタ様に言いたい事がある。
レンタルビデオ店に並ぶ「ミナミの帝王〜難波金融伝〜」のDVD作品数は「えぇ!?こんなにあるのぉ!?」と思わず声を上げてしまう程多すぎて、必ず専用コーナーが設けられているだろう。是非皆さんもお近くのDVDレンタル店と私のブログに足を運んで頂きたいものだ。
よろしいですか?