第一の鍵:証券会社選びが、勝敗を分ける場合も
こんにちは、管理人の日経OP売坊です。
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さて、今回のテーマは証券会社選びです。
現物株の売買を開始した時、証券会社をどのような基準で選択しましたか?
手数料率ですか? それとも、それほど気にされませんでしたか?
しかし、オプションの売り戦略をする場合、この証券会社の選択はかなり重要となってきます。
(1) 取引銘柄
証券会社によって、取引できる銘柄の多さが違います。具体的には、通常のオプション以外に、毎週SQを迎えるウィークリー・オプションを取り扱っている会社もあるからです。
できれば、選択肢は多いに越したことはありません。
(2) 手数料
当然手数料の低い方がお得ですね。
(3)ポジションの上限
各証券会社ごとに、売り建てができる枚数が決まっています。全体で10枚とか、20枚とかです。 また、コール・プットそれぞれに枚数制限をかけている会社もありますし、上限枚数を増やしてくれる会社もあります。
(4)証拠金の掛け目 (重要)
各証券会社では、独自にSPAN証拠金ベースの金額にある一定の倍率をかけて、必要証拠金額を計算しています。また、突然その掛け目が変更される場合もあります。
日本取引所グループが計算したSPAN証拠金をベースにしてはいますが、その1.2倍とか、1.5倍とかを証券会社が独自に設定できるのです。
オプションの売り戦略では、この証拠金の管理が大切です。不足すると、翌日の12時までに追加の証拠金を要求されるところが多いからです。証拠金不足のままだと、強制的にポジションが反対売買されてしまいます。
したがって、資金が無限にない場合は、証拠金の掛け目が少ない会社の方が断然有利ですね。
(5)証拠金の出金可能日、ほか
これも証券会社によって違います。当日、すぐ引き出せるところから数日かかるところまであります。 資金繰りの観点では、当然早く引き出せる会社の方が、使い勝手が良くなります。
細かい点ですが追加証拠金をかけるレベルも、証券会社によって微妙に違います。
また、コールとプットを両方売った場合の必要証拠金の計算方法も、証券会社によって違う場合があります。
さらに、追加証拠金の入金期限も違う場合があります。
(6) その他
ほかにも、発注画面の使い勝手、注文執行の速さ、情報の質と量、システムの安定性、証券会社の信頼度などなど、考慮すべきところはあります。
以上のように、証券会社によって使い勝手はかなり違います。 管理人は、必要証拠金率が低く、入出金などの自由度が高い証券会社を重視しています。オプション・トレーダーにとって勝敗を分ける場合があるからです。
また、複数の証券会社に口座を作っておくことも重要です。ルールが突然変わったり、システムがクラッシュする場合もありえるからです。
オプション戦略を練ると同時に、お使いの証券会社の取引ルールを熟知して管理・運用することが、非常に重要だと考えています。
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注)以上は私見であり、また、ファイナンシャル・リテラシー(金融知力)の向上のみを目的としたものです。したがって、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。実際の投資の最終判断は、自己責任でお願い申し上げます。
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