〔第1回〕初心者でもわかる『エリオット波動』の”基本”

〔第1回〕初心者でもわかる『エリオット波動』の”基本”

『エリオット波動』はFXを初めてみようと思っている人は必ずと言っていいほど重要な考え方になります。
ではどんな方にとって有効か?

以下の項目に一つでも当てはまる方はエリオット波動の基本だけでも覚えてみてください。

多くの人がぶち当たる壁

  • 損切りをどこに置いていいかわからない。又は固定pipsでやっていてすぐ損切りに かかってしまう。
  • どこまで伸びるのか何を目安にしていいのか?目標値をどこに設定していいかわからない。
  • 沢山ある時間足のトレンドやレンジの状況が把握できない。
  • 例えば日足で上方向・1時間足で下方向・15分足で上方向といった場合に何が何だかわからなくなってしまう。
  • 複数の時間足を利用すると頭の中が混乱して思いつきでトレードしてしまう。どうしていいか解らない。  
  • 自分がどの波を狙っているのか?
  • 例えばどのくらいポジションをホールドするのか?
  • 値幅はどのくらいとりたいのか?
  • どんなトレードをしたいのか?
  • せっかく覚えた手法を活かしきれていない。

相場の方向を予測するエリオット波動

エリオット波動の構造

エリオット波動は推進波調整波に分かれます。

  • 推進波は5波動
  • 調整波は3波動

になります。

簡単に図で説明していきたいと思います。

上昇トレンドを例に取って説明していきたいと思います。
青い矢印で5波動(上昇3波・下降2波)で上昇トレンドを形成しています。
上向きの矢印が推進波下向きの矢印が調整波になります。
オレンジで囲った推進波を細分化してみると5波に細分化されます。(赤の矢印の5波動)

全ての波が上昇と下降を繰り返しながら波を作っています。

もう少し細かく

さらにその中の推進波と調整波を細かく見てみると、

上昇5波下降3波で一つの山が構成されているのがわかります。
これがエリオット波動の基本となる考え方です。

(ここまで理解できれば実践で使えるレベルだと思っていいです。)
細かく突き詰めていくと、どの階層でも上昇5波下降3波で構成されます。
これが<波動のフラクタル構造>といいます。
初めはよくわからないと思いますがこの辺は丸暗記でお願いします。

  • 推進波・・・・5波動
  • 調整波・・・・3波動 これで1SET
         ↓ 
         ↓細分化すると
         ↓
  • 推進波・・・・21波動
  • 調整波・・・・13波動
    大きな1波動の中には5波+3波が有り、その中には21波+13波がある。
    これが続いていく。

ただこれだけです。~論と敷居の高そうな感じで難しく書いていますがそうですこれだけなんです。

もう少しエリオット波動の波にはルールがあります。

覚えるのが苦手な人でも必ず覚えてください。大事なルールになります。

波動のルール(要丸暗記)

  1. 2波は1波の100%以上戻すことはない(1波のスタートを2波が割り込まない)

  2. 推進波は常に5波動になる。(*ダイアゴナルトライアングルは例外)

  3. 調整波は3波動になるかトライアングルを形成する

  4. 5波動からなるサイクル全体がダイアゴナルトライアングルの一部ではない限り4波と1波は重ならない(*3波のみ適用)

  5. 推進波の1・3・5波の中で3波が一番短くなる事はない

  6. ・エクステンションを伴う推進波は1つだけ=ということはどこか必ずエクステンションするという事

  7. エクステンションを伴わない他の2つの推進波は、時間と規模の両面で同等になる傾向がある。

  8. エクステンションは原則5波構成となる。※3波がエクステンションすることが一番多い。次は5波。1波はほとんど無い。

エクステンション

エクステンションとは簡単に説明すると波の延長です。

説明になっていませんよね雑すぎでした。

上の図の3波の部分に注目して下さい。

3波の中に5波動見えます。これがエクステンションです。

しかし実際にはどの波動がエクステンションしているのか見分けるのは困難です。

考え方としては下の階層の波動がくっきり見えているっていうような感覚でいいと思います。

エクステンションがどうのこうの言うよりはその波動の目標値をしっかり考える方が重要だと思います。

(*実践上ほぼ3波でカウントしておけばいいと思います。)

各波動の目標値の算出

  1. 波の長さが基本(メジャー)になる
  2. 波の長さは1波に対しての50%(半値戻し)か61.8%となることが多い。 ※注意2波に関しては全戻しも多々あるので注意が必要
  3. 波の長さは1波の1.618倍それを超えると2倍・2.618倍となる。※実践上2倍~2.618倍が多い
  4. 波の長さは3波全体の38.2%か50%※50%を超えるようだとカウント間違えの可能性がある
  5. 5波の長さは1波と同じか3波の61.8%

最後に波の呼び名を書いておきます。

大きな階層であろうがその中の小さな階層であろうが呼び方は一緒になりますので知っておいてください。

まずスタートは1波・2波・3波・4波・5波ここまでが推進波

その後A波・B波・C波の調整波が来る

ここまでの波を1セットとして考えます。

基本これの繰り返しなので自分の見ている階層がどこの階層なのかを把握しておけば大丈夫です。

エリオット波動を使えるようになると・・・

チャート全体の流れを掴みたい。トレンドの方向をしっかり見極めたい。などとても幅広く利用できる考え方の基礎となる部分です。

エリオット波動においては、トレンドのない状態ということはありえません。

必ずトレンドのなかにいることを前提とした考え方になります。
大きな流れから見ればもみ合いもどちらに抜けるのかが明確になりトレードの作戦を組み立てやすくなります。全体を見て分析し、自分がどの波で勝負するかを明確に出来るかなり実践的な考え方になります。

エリオット波動は覚えることがたくさんあり、挫折しそうになりますが覚えれば即実践で使えるとっておきの作戦です。
沢山覚えることがあると書きましたが基本的なことさえ覚えておけばOKです。

ある程度基礎を覚えてしまえば今あなたの使っているテクニカル分析がとても効率よく使えるようになります。
良く”トレンドラインだけで勝てる”とか”移動平均線があれば他はいらない”などといった記事を目にしますがそんな訳はありません。
エリオット波動論  ・・・~論と名のつくものはすべて知っておく事をお勧めします。

例えばダウ理論や一目均衡表の時間論・値幅観測論・時間論などこの辺はメジャーなので是非覚えておいたほうがいいです。

~論というのは覚えることが多く皆さん敬遠するところではありますが、取っ付きにくいからこそ大事。と思ってください。

これらの~論は大事なところを覚えるだけでも力になります。是非覚えてみてください。
なるべくわかりやすく説明していこうと思っていますがここが解りづらかったやもう少し説明がほしいなどあればご連絡ください。



ゆず
エリオット波動を使って相場の方向を予測し、RSIやRCI一目均衡表を使って分析しています。
ブログ:エリオット波動で相場の方向を予想。チャート画像を使ってデイトレ分析
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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