ADXとCCIでスイングトレードするEA Beatrice-ADX01 のレビュー (3)
ADXとCCIでスイングトレードするEA Beatrice-ADX01 のレビュー(2)で書くことの出来なかったチャート上でのポジションの様子を観察してみたいと思います。
このBeatrice-ADX01は最大ポジションが4つで両建てもするEAなのでどのようなポジションの取り方をするのか興味津々です。
ポジションの様子を観察する前にBeatrice-ADX01で使用しているADXとCCIについて簡単に説明しておきます。
ADXとはAverage Directional Movement Indexの略で、Welles Wilderが開発したテクニカル分析です。
期間14の+DIと-DIの位置関係を比較し、+DIが上まわっているときは上昇トレンド、-DIが上まわっているときは下降トレンドと判断できます。騙しのシグナルを排除してエントリーの質を高めるためにトレンドの強さを表す「ADX」と「+DI、-DI」を組み合わせて使用されます。
計算式
ADX = SUM[(+DI-(-DI))/(+DI+(-DI)), N]/N
N : 計算の中で使用される期間の数
CCIはCommodity Channel Indexの略で、価格の統計的な平均価格からの偏差を計測します。CCIの値が大きい場合、価格が平均価格と比較して高いすぎることを示し、小さい場合は価格が低すぎることを表します。
計算式
CCI = (基準値-基準値の移動平均値) / 0.015×平均偏差(N日間)
N : 計算の中で使用される期間の数
さあ、この2つのテクニカル分析を見て気づいたことはありますか?
まず最初に書いたADXはトレンド系の指標でトレンドの方向と強さがわかります。一方のCCIの方はといえば買われすぎ、売られすぎがわかるテクニカル指標です。
この2つのインディケーターを使っていることからBeatrice-ADX01はADXでトレンドを判定してCCIで押し目か戻りを狙う典型的なトレンド系のEAではないかと推測できます。
では実際にチャート上でBeatrice-ADX01がどのようなポジションメイクをしているのか見ていきたいと思います。
下がったところを買って上がったところを売っているのがわかります。けっこういいところを捉えているようで、買われすぎ、売られすぎの判断が絶妙なことがわかります。
しかし、次のチャートを見ると押しと戻りを拾っているのか単なる逆張りなのか判断が難しくなってきます。
推しと戻りはおそらくCCIを使っているように見えますが、エントリーの方向に関してはADXを単純に使っているわけではなさそうです。むしろ下降トレンドの時に買って、上昇トレンドの時に売っているようにさえ見えてきます。
以前日足で前日が陰線の時に買って陽線の時に売るEAを作成したことがありますが、かなり右肩上がりだったことを考えるとこのようなエントリーも有効なのかもしれないですね。
written by mmadvt