Cドライブの空き容量を確保する方法
MT4を使っていると、いつの間にかCドライブの空きが無くなっていた経験はありませんか?
MT4はバックテスト中に数十GBのディスク領域を使用します
一番多いのはバックテスト中にCドライブの空き容量が足りなくなるケースでしょう。
モデル「全ティック (利用可能な最小時間枠による最も正確な方法)」でテストすると、データフォルダの \tester\history に .fxt という拡張子のファイルが作られます。これはテストに使うティックデータ(詳しくはMT4ヘルプファイル参照)ですが、モデルティック数が膨大なためファイルサイズが10GBを超えることも珍しくありません。
一般的な対処方法として、.fxtファイルをこまめに消すことが言われていますが、これだけではバックテスト中に遭遇するCドライブの空き容量不足を回避できません。
解決方法その1:
フォルダの圧縮属性を有効にしてディスク上のサイズを節約する
Windowsにはドライブやフォルダを圧縮してディスク上のファイルサイズを節約する機能があります。
MT4でファイルサイズを消費しやすいのはデータフォルダの historyフォルダと testerフォルダですが、これらのフォルダが取引中に更新されることは滅多にありません。ですので圧縮属性を有効にしても取引中にディスクのパフォーマンスが低下することは無いでしょう。
フォルダの圧縮属性を有効にする手順は以下のとおりです。
1.圧縮属性を有効にしたいフォルダを右クリック → プロパティ → 詳細設定
2.「内容を圧縮してディスク領域を節約する」をチェックしてOKする
3.プロパティ画面に戻るのでOKする
4.属性変更の確認ダイアログが出るのでOKする
5.フォルダの圧縮属性が適用されるのを待つ
圧縮属性の有効化でどのくらいディスク使用領域を節約出来るのでしょうか?
historyフォルダで4割、testerフォルダで3割までディスク使用領域を節約することが出来ました。
解決方法その2:
データフォルダを他のドライブに移動してシンボリックリンクで参照させる
Cドライブ以外のドライブが使用可能であれば、データフォルダをCドライブから移動して、シンボリックリンクという機能で参照させる方法もあります。コマンドプロンプトを管理者権限で操作する必要がありますが、一度設定すればCドライブの空き容量不足から開放されます。
例として、データフォルダの tester フォルダを D:\MT4\tester フォルダへ移動し、シンボリックリンクで参照させる方法を説明します。
1.Dドライブに MT4 フォルダを作成し、データフォルダの tester フォルダを移動
2.コマンドプロンプトを管理者権限で開く
Windows7の場合は スタート → すべてのプログラム → アクセサリ → コマンドプロンプト を右クリック → 管理者として実行
Windows8.1の場合は、Windowsキー+Xキー 同時押し → コマンドプロンプト(管理者)
3.コマンドプロンプト上で"cd "と入力し、続けてデータフォルダのパスをエクスプローラから貼り付け、Enterする
なおデータフォルダのパスに半角スペースが含まれる場合は "" で囲む必要があります。
4."mklink /d tester D:\MT4\tester"と入力しEnterする
なお移動先のパスに半角スペースが含まれる場合は "" で囲む必要があります。
5.「D:\MT4\tester のシンボリック リンクが作成されました」と表示されたことを確認し、コマンドプロンプトを閉じる
6.データフォルダにシンボリックリンクが作成されたことを確認して下さい。
シンボリックリンクは設定こそ若干難しいですが、一度設定してしまえばCドライブの空き容量確保に絶大な効力を発揮します。
まとめ
Cドライブの空き容量を確保する方法を2つ紹介しましたが、如何だったでしょうか?
他にもWindowsのシステムのディスク使用領域を削減する方法などがありますが、FXの話題からは逸れてしまいますので割愛いたします。"Cドライブ 空き容量 増やす"などのキーワードで調べてみてください。
written by nekonote