一目均衡表EAのカコテン iIchimoku AUDJPY の安定度がすごい
fx-on投資ラボのEA作成ツール「EAつくーる」でEAを作成しているのですが、ロジックのアイデアに悩んでしまうことがよくあります。
そんな時はfx-onで販売されているEAを見て参考にしているのですが、今回目についたのが「カコテン iIchimoku AUDJPY」というEAです。
このEAの特徴は一目均衡表のみを使用しているということです。通常EAを作るときは複数のテクニカル分析を組み合わせることが多いと思います。私もEAを作るときはトレンド判定用のインディケーターとエントリー用のインディケーターの2種類は最低でも使っています。
しかし、「カコテン iIchimoku AUDJPY」では一目均衡表だけしか使用しないシンプルロジックを貫いています。
一目均衡表は基準線、転換線、先行スパンA,先行スパンB、遅行スパンと5本のラインで成立しており、総合的な判断が出来る優れたインディケーターであることは間違いありません。一目均衡表だけでEAを作成するためには、これら5本のラインをうまく使いこなすスキルが必要になってくるので生半可な知識では完成させるのは難しいでしょう。
このEAはトレード対象通貨が豪ドル円(AUDJPY)となっています。おそらくこの通貨の癖をうまく利用したEAになっているのではないかと思います。
「カコテン iIchimoku AUDJPY」について細かく見ていくとかなり合理的なEAであることがわかりました。
順張りの損小利大というのはトレンドを形成しやすい豪ドル円の特性にマッチしています。レンジ相場は潔くあきらめて相場が動いてから取り戻すという考え方のため、余計なフィルターを装備せずにチャンスを逃さないのもプラスの方向に働いていると思います。
バックテストを見てもきっちり10年間行っていますし、期間中の収益曲線は順張りEAとしては非常に美しいもので、最大ドローダウンも許容範囲です。
このEAは始値でエントリーするEA(バーの始めにしか動かないEA)であり確定足でシグナル判定をしています。Tickデータを使用していないためバックテストの精度はブローカーによる差が少ないと思われます。そのためブローカー選びに苦労する必要もないでしょう。
EAを最適化する場合でもモデルが「始値のみ」なのでCPUに負担をかけずに時間も短くてすみそうです。
ストップロスは210pips、テイクプロフィットは420pispですが、EAからの命令によりクローズされることが多いようです。テイクプロフィットの420pipsはたまにヒットしていますが、210pipsのストップロスにかかることはほとんどありません。
波に乗れたら追いかけていき、波に乗りそこなったら早めにクローズしてしまうという考え方なので、レンジ相場でもそれほど深い傷を負うことはありません。
「EAつくーる」でも一目均衡表が扱えるので、豪ドル円用のEAを作ってみたい気もしますが、ラインが5本もあるのでどれをどう扱っていいのか非常に悩みそうですね^^;
written by mmadvt