米・2月雇用統計の結果を受けてドル大幅高、「知ってた」輩に気をつけましょう

米・2月雇用統計の結果を受けてドル大幅高、「知ってた」輩に気をつけましょう



2015年3月6日、米・2月雇用統計が発表されました。 結果は以下の通りです(ブルームバーグより引用)。 労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比29万5000人増加した。前月は23万9000人増と、速報値の25万7000人増から下方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は23万5000人増だった。家計調査に基づく失業率は5.5%と前月の5.7%から低下した。 いよいよアメリカは本格的に景気が回復してきているのでしょうか。もちろんその下にはまだまだ恩恵に与ることがない貧困層も多いと思いますが(そうやって良くないチキンを揚げたことからフライドチキンができたような)、株価も最高値を追って追ってのようでございます。

ドル円相場は一時1ドル121円を超える

■ドル円 ドル円

■ユーロドル ユーロドル

■ユーロ円 ユーロ円

とても良い(曖昧な表現)雇用統計の結果を受けて、ドル円は一時1ドル121円を超えるなど大幅なドル高が進行しました。 120円、そして121円まで円安が進行したのは2007年以来のようです。リーマンショック後もロングポジションを保有し続けていれば「知ってた」と言えたのかもしれません。 世界最大の取引量を誇るユーロドルは1.08と下落を続けています。これだけドル円が上がってもユーロ円が下落しているところを見ると、ドル>円>>>ユーロという図式がありそうです。

素直にドル高で反応したドルストレート

■ポンドドル ポンドドル

■豪ドルドル 豪ドルドル

サッと他の通貨ペアを見てみると、ポンドドルや豪ドルドルといったドルストレートの通貨ペアもきれいに下落をしています。 豪ドルドルなど0.7830ドルあたりから0.7710ドルまで下落しているので、普段のボラティリティ(値動きの幅)から見てもだいぶ動いたと言えそうです。

バブル崩壊前と似ている?



ここに来て色々な場所で囁かれていることですが、今はバブル崩壊前と酷似しているという見方があるようです。 具体的には「株高」(といってもあの頃の半分です)、「原油安」、「大型上場」(あの頃はNTTで今は郵政)。 さて、多数派が調子に乗ってきたところで奈落の底に突き落とされて電車が止まる日が続くのか、練炭の売れ行きが上がるのか、それとも杞憂に終わるのか、予想をすることなくテケテケと付いていきたいと思います。

輩のカモにならないために



昨日の雇用統計では割りときれいな値動きだったことから利益が取れた!という方も多かったと思います。 もちろんイベントリスクを鑑みてトレードしなかったりEAを止めていたというリスク回避型の方や、思惑とは逆に利益が出なかったという方もいるかと思います。 そんなとき藁にもすがる思いでFXで利益を出している(とされる)人を参考にする、もしくは彼らの行う講義の輪に入ろうとするかもしれません。 どちらにせよ決して安くない金額を出すことから、できるだけ回避するための分かりやすい2つの見分け方をば。 ひとつは利益が出たときだけ大げさな記事を書く輩。もうひとつは「知ってた」とたまたま思惑通りに動いただけの相場をさも把握していたような記事を書く輩。 これを避けるだけでもだいぶ状況は改善されるかと思います。 「負け」を認めることができ、「たまたま」を知る人はそう多くはいないようです。「営業妨害をすんじゃねーよ」と怒られてしまうかもしれませんが、ゲイリー・スミスさんに鈍器で頭をかち割られてしまいましょう。

まとめ

米・2月雇用統計について見てきました。 年末に言われていたように本当にこのまま125円を突破する勢いで6月あたりを迎えるのでしょうか。 1月のアノマリー(1月の方向で1年の方向が決まる)通りになるなら下落もあるかもしれませんが、どちらに動いてもついていけるよう全身にオイルを塗りたくって潤滑にいきませう。


written by すべてがFXになる  
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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