2014年の為替相場を振り返ると秋からドル高円安進行の年
2014年も為替相場を動かす様々な材料がありました。主なファンダメンタルズ的な材料をあげておきます。
ウクライナ危機、ロシアがクリミア編入と米欧との駆け引き
消費税率8%に、再増税は延期。アベノミクス選挙へ
イスラム国の台頭
エボラ出血熱の感染拡大
スコットランド住民投票で独立否決。英国経済の不安定化
黒田日銀のハロウィーン緩和で円安株高
アベノミクス衆院解散総選挙で与党が3分の2確保
米中間選挙で共和党圧勝
米FRBの資産買入れ終了から利上げ時期を探る展開に
原油価格の値下がり
2014年の米ドル/円相場を振り返ると前半は、ほとんど動きがなし。ところが、米国の一人勝ちがはっきりしてきた後半から大きくドル高に振れる展開。日本は消費税増税の影響などもありGDPのマイナス、そして黒田日銀のハロウィーン緩和から総選挙まで突き進むことに。
●米ドル/円の月足(GMOクリック証券チャート)
これまで二段階ロケットのような上昇を見せてきましたが130円に向けて第三弾はありえるのか2015年は日米の金利差や当局の金融政策に注目があつまります。
原油価格の値下がりは日銀が目標とする2%のインフレ・ターゲットに対してはマイナス。この目標達成のために更なる緩和やマイナス金利などを実行してくれば更なる円安シナリオが浮上。
逆に、米国利上げがリスクオフの流れとなることや政治経済的なリスク・新興国危機が起きて、これまでのポジションを手仕舞う方向に向かうとリスクオフによる円高シナリオもありえます。
米国をはじめ大規模な金融緩和は、壮大な時実験でした。副作用として起きている先進国の国債利回り低下が債券バブルでいずれ弾けるのかどうかにも注目しながら年末年始そして2015年をすごしましょう。
たかトレーダー
written by aoiacorp この記事を筆者のサイトで読む