【フジトミ】シカゴコーンは続落し、6か月振りの安値に沈む

(NY貴金属) 23日のNY金は続伸し、一時1260.0ドルちょうどまで上伸する場面もみせた。NY金期近8月限は前日比7.0ドル高の1256.4ドル、NY白金期近7月限は同3.8ドル高の929.4ドル。 米長期金利の低下でドル安が進行し、また英国のEU離脱交渉に対する不透明さも買い材料になっていた。この不透明さがドル高・ユーロ安につながらず、結果的にNY金は二重の支援材料で続伸したことになる。1240ドル台での下値固めの様相をみせ、テクニカルな買いを誘って上伸を続けているが、来週は期末を意識して、利食い売りに上げ一服も。NYパラジウムは900ドルに対する警戒と足踏み状況から利食い売りが膨らみ、大幅安をみせている。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 23日のWTI原油は狭いレンジ取引の中、小反発。WTI原油期近8月限は前日比0.27ドル高の43.01ドル、北海ブレント期近8月限は同0.32ドル高の45.54ドル。RBOBガソリン7月限は同0.04セント安の143.41セント、NYヒーティングオイル期近7月限は同0.01セント高の137.17セント。 ドル安もあり、WTI期近8月限で43.20ドルの高値を示現したが、前日の高値である43.32ドルを上抜けず。その後、43ドルを下回るなど、上値の重い展開をみせた。世界的な原油の供給過剰な状態が7月以降、一層深刻な状況になるとみられているため。7月から8月にかけてリビアとナイジェリアが一段と増産する意向を示しており、ロシアの輸出も拡大する見通しで、当然ながら、米国の原油も増産するとみられている。一方、世界的には不需要期でもあり、アジア地域での需要低迷も予想される中、需給バランスの悪化から戻り切れず。米国のガソリン需要の改善も支援材料に評価されず。米ベーカー・ヒューズが発表した23日現在の原油のリグ稼働数は前週比11基増で、23週連続で増加している。週末の売り材料にならなかったが、いつものパターン通り、週明けの圧迫要因に。 (CBOT大豆) 23日のCBOT大豆は期近高・新穀安となった。期近7月限は前日比1.50セント高の905.50セント、新穀11月限は同1.25セント安の912.00セント。 強気スプレッド(期近買い・新穀売り)が目立っていたが、米コーンベルトの生育に理想的な天候が予想される中、大豆の大豊作観測もあり、新穀限月の下ザヤの動きが模索されていたようだ。月末発表される作付面積はかなり弱い内容とみられていることも新穀売りにつながっていた。期近7月限はひとまず9ドル台を維持したものの、同じ月末に発表される全米在庫が弱い内容になるとみられているだけに、いずれ、9ドルを下回るとの声も少なくない。 (CBOTコーン) 23日のCBOTコーンは米コーンベルトの生育に理想的な天候を嫌気して続落している。期近7月限は前日比3.75セント安の359.00セント、新穀12月限は同4.00セント安の376.75セント。 期近7月限は3.60ドルを下回るなど、下げに歯止めかからず、今週に入って7%以上の大幅安を余儀なくされた。実に6か月振りの安値を示現した。週末から週明けにかけて米コーンベルトでは気温が低下し、ストレス軽減につながり、生育に良好な天候が期待されている。また、7月の重要な受粉の時期のホット&ドライ予報もなく、天候リスクを解消するファンドの整理売りが加速していた。週末要因の買い戻しで下げ幅を縮小したものの、週明け発表される作柄状況に対する警戒もあり、週明けの一段安も予想されている。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=16172
written by HK  
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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