【フジトミ】NY金は急伸、英総選挙の先行き不透明を受けて

(NY貴金属) 26日のNY金は急伸している。NY金期近6月限は前日比11.7ドル高の1268.1ドル、NY白金期近7月限は同10.0ドル高の962.9ドル。 英総選挙において当初、圧勝とみられた与党・保守党の情勢がかなり厳しくなっているという。この日、発表された6月の英総選挙に対する世論調査で、保守党と野党・労働党の支持率が9ポイントから5ポイントに縮小。6月の総選挙の先行き不透明が高まり、リスク要因として金が買い進まれ、その他貴金属も押し上げたという。清算値決定後もジリジリと買い進まれ、1270ドルを意識する展開をみせた。週明けは米国に加えて英国も休場となるため、リスク要因としての買いもいつもの週末よりも盛んだったという。さらに、週明けにはコミー前FBI長官の議会証言も控えており、リスクとして買われ易い環境にあったとみられる。トランプ米政権がこの議会証言を阻止する可能性も一部で指摘されているが。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 26日のWTI原油は連休前のポジション調整による自律反発の動きをみせた。WTI原油期近7月限は前日比0.90ドル高の49.80ドル、北海ブレント期近7月限は同0.69ドル高の52.15ドル。RBOBガソリン7月限は同2.42セント高の162.61セント、NYヒーティングオイル期近7月限は同1.18セント高の156.70セント。 OPEC総会で市場が催促していた減産幅の拡大が見送られたことに対する失望から急落したものの、48ドル台を維持したことで、週末要因の調整かたがた、買い戻しにつながったという。ガソリンの需要が拡大していることが認識され、NYガソリンは戻りのけん引役になっていた。米ベーカー・ヒューズが発表した原油のリグ稼働数は前週比2基増にとどまったこともあり、売り材料になり切れず。WTIの反発に比べて、ブレントの戻りは鈍かったが、英総選挙の先行き不透明が影響したとみられる。トランプ米政権が示した予算教書において、戦略石油備蓄在庫の半減も指摘されており、米国の原油在庫が今後とも上値を抑制する動きは警戒されていた。週明けのNYガソリンがどこまで支援材料になれるか注目。 (CBOT大豆) 26日のCBOT大豆は続急落し、期近7月限は9.30ドルを下回った。期近7月限は前日比13.50セント安の926.00セント、新穀11月限は同10.00セント安の929.25セント。 世界的な大豆の供給過剰が一層拡大するとみられ、実勢悪の大豆は一段安へ。市場ではコーン買い・大豆売りのスプレッドも旺盛で、引けにかけて連日の下げ幅拡大となり、ほぼ安値引けとなった。ブラジルの輸出攻勢に加えて、米国での大豆の作付面積のさらなる増加観測もあり、将来的な供給過剰の長期化は否めず。9ドルを視野に入れた展開をみせ始めているという。本日のファンド筋の売り越しは推定8000枚。 (CBOTコーン) 26日のCBOTコーンは反発し、ほぼ高値水準で取引を終えた。期近7月限は前日比4.50セント高の373.75セント、新穀12月限は同4.50セント高の392.00セント。 大豆売り・コーン買いのスプレッドが活発化し、コーン相場を押し上げたともみられている。小麦が急伸したが、作柄低下懸念が再燃したため。主産地のプレーンズ地域の雨模様の天候を警戒したという。コーン市場では天候プレミアムのない相場水準であるが、メモリアルデー後はより天候相場を意識する時期に入るだけに、天候プレミアムを買う動きも手伝って、大量に売り越しているファンドの買い戻しを助長したとみられている。本日のファンド筋の買い越しは推定8000枚。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=15489
written by HK  
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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