【フジトミ】海外原油は失望売りに大幅急落

【フジトミ】海外原油は失望売りに大幅急落

(NY貴金属) 25日のNY金はボックス圏の動きの中、小幅高となった。NY金期近6月限は前日比3.3ドル高の1256.4ドル、NY白金期近7月限は同5.6ドル高の952.9ドル。 1260ドルは大きな壁になっていたが、1250ドル台を維持する動きをみせ、終日、プラス圏内で推移していたという。NYダウが続伸したこともあり、1260ドルに抵抗をみせたが、NYダウ続伸の割に底固い値動きをみせていた。NYダウの値崩れに対する懸念も買いを誘っていたという。週明けの米国はメモリアルデーで祝日となるため、連休を前にしたヘッジ買いや連休明けに実施されるとみられる前FBI長官の議会証言も意識され、1250ドル台を維持したとみられている。6月の米利上げはほぼ織り込み済みとされるが、実際に6月に入れば、再び警戒される状況になるとの見方も。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 25日のWTI原油は失望売りを浴びて急落している。WTI原油期近7月限は前日比2.46ドル安の48.90ドル、北海ブレント期近7月限は同2.50ドル安の51.46ドル。RBOBガソリン7月限は同4.57セント安の160.19セント、NYヒーティングオイル期近7月限は同5.56セント安の155.52セント。 OPEC総会にて、9か月の減産延長が決定し、非加盟国もその後の協議で追随することとなった。減産期間に関しては総会で9か月もしくは12か月が協議されたが、9か月がベストの結論に達したという。総会前の各国の石油相やエネルギー相のコメントで、減産幅の拡大は議論されない見通しが相次いで示されたこともあり、総会前から期待外れの展開を想定してWTI・ブレントとも急落する動きをみせた。ただ、当初なかった12か月の減産期間も示されたことで、買い直される場面もあったが、結果的にはいくら減産期間を延長しても、米国の増産基調による需給悪化が懸念され、結局、失望売りを誘うことになった。予想された展開でもあり、総会を終えたことで、産油国による価格支持政策をしばらく期待できないこともあり、ストップロスの売りが相次いでヒットしてしまったという。次回のOPEC総会は11月30日の開催に決定。リビアやナイジェリアの増産も認められたが、追加減産に否定的な加盟国や非加盟国も多かったようで、結果的に追加減産のアナウンス効果は失敗したといえる。 (CBOT大豆) 25日のCBOT大豆は急落しているが、原油急落が売り材料となって引けにかけて下げ幅を拡大し、ほぼ安値引けとなった。期近7月限は前日比9.75セント安の938.50セント、新穀11月限は同9.75セント安の938.25セント。 米農務省が発表した週間輸出成約高は事前予想範囲の水準だったが、市場の関心は原油相場に集まっており、失望売りで急落した原油を無視できず、結果的に引けにかけて値を消すこととなった。下落局面では世界的な大豆の供給過剰も再認識され、値ごろ買いで戻したシカゴ大豆も手じまい売りが加速し、9.30ドル台に値を消すことに。まだ、一段安は必至との声も多い。 (CBOTコーン) 25日のCBOTコーンは弱気な週間輸出成約高を受けて反落。期近7月限は前日比2.00セント安の369.25セント、新穀12月限は同2.25セント安の387.50セント。 米農務省が発表した週間輸出成約高は45万7700トンで、事前予想下限の60万バレルを下回っている。事前予想自体、低めの設定だっただけに、数字上、かなり弱い水準だったこともあり、発表後からズルズルと値を消していた。原油の大幅安に対する懸念もあったが、その意味では意外に下げ渋ったともいえるが、引けにかけて下げ幅を拡大し、ほぼ安値引けに。米コーンベルトの天候に問題はないだけに、原油急落の割に下げ渋った反動から、3連休前に週末に一段安を強いられる公算もあるという。週明けのシカゴ穀物市場はメモリアルデーで休場の予定。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=15455
written by HK  
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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