【フジトミ】東京金は急反発し、４５００円台へ

（東京原油・石油製品） ２５日の東京原油・石油製品はＯＰＥＣ総会を巡る思惑に乱高下を演じた。原油期先１０月限は前日比４０円安の３万７６３０円、ガソリン期先１１月限は同２０円高の５万０２８０円、灯油期先１１月限は同１５０円高の５万０４８０円。 海外原油安と円高のダブルパンチで東京は夜間から反落しているものの、下げはイマイチで、相変わらずの下げ渋りの展開をみせていた。米ＥＩＡの強気の発表も、ＯＰＥＣ総会を前にして急伸した結果、先取りして上昇していたことになる。日中取引では円高と海外原油安を受けて下落して始まったが、前日同様、買い支えの影響で下げ渋っていた。ＯＰＥＣ総会に向けて様子見ムードも予想されたが、再開したＷＴＩは期待先行で買い進まれ、１０時台の上伸が目立っていた。１０時半過ぎには前日の高値を上抜き、５１．９３ドルの高値を示現し、東京原油もプラス圏まで買い直された。昼前に海外原油の上げは一服し、水準を切り下げたが、東京は前日に続いて、強引に買い進まれていた。しかし、海外原油の軟化が続いたこともあり、強引に買い進まれた東京も軟化を強いられ、原油先限は１２時半過ぎにマイナス圏に逆戻りした。夜間取引ではＯＰＥＣ総会を材料にした波乱の展開も予想される。日本時間１７時から総会が始まり、１７時４５分に終了予定で、加盟国と非加盟国の会合は２２時から零時までの予定。総会前に結論が公表される場合もあるが、合同会合まで先送りされる可能性もある。 （東京貴金属） ２５日の東京金は急反発し、上げ幅を拡大した。金期先４月限は前日比２２円高の４５０２円、白金期先４月限は同２７円高の３４１５円。 米ＦＯＭＣ議事録を受け、ドル安が進行し、ＮＹ金は一段と上伸している。６月以降の米利上げに不透明感が高まったため。ただ、ＮＹダウが続伸し、７時に再開したＮＹダウ先物がさらに上伸したにもかかわらず、ＮＹ金が買い進まれていた。ＮＹダウ先物の強調地合いでも金の堅調地合いが続いたこともあり、下値の固さも好感され、ＮＹ金は昼にかけて上げ幅を拡大したこともあり、東京金先限は４５００円台に乗せた。その後の堅調地合いをみせ、４５００円台での下値固めの様相となった。メモリアルデーの連休前の地政学リスクの買い、さらにその後の前ＦＢＩ議長の議会証言もあり、買いスタンスを維持して、週末を迎えたい。 （東京ゴム） ２５日の東京ゴムは期近中心に急落も、期先は買い戻しに下げ幅を縮小した。期先１０月限は前日比１．１円安の２１７．６円。 夜間では期央７月限が大幅続落を演じたこともあり、その他限月も追随して急落していた。円高進行もあり、日中取引の一段安も予想された。しかし、先限中心に買い戻しが先行し、先限は２２５円台で始まり、１０時台には２２７．９円の戻り高値を示現した。逆ザヤ縮小の動きが影響して、先限での買い戻しが膨らんだとみる。また、明日発会する１１月限での乗り換えの売りを仕掛けるための買い戻しとも考えられる。先限の買い戻しが一巡すると、売り直され、１２時半過ぎに先限は２２４円割れもみせた。いずれにせよ、新甫発会する１１月限の動きを見極めてから、次の仕掛けを検討したい。１４時半過ぎに２２５円台を回復すると、アッサリ２２７円台まで戻した。上海市場の手数料引き上げは東京市場において、材料にされず。１５時前には２２８円台に上伸している。 （東京トウモロコシ）　 ２５日の東京トウモロコシはシカゴの戻り歩調を受け上伸。期先５月限は前日比円高の２万２円。 前日のシカゴは小幅高にとどまったが、円高が進行しており、トウモロコシの上げ一服も予想された。しかし、再開したシカゴの小幅続伸もあり、円高は売り材料にならず、上伸する動きをみせた。閑散に売りなしの様相からやや強引に買い進まれたともいえる。１０時台には海外原油の上伸を好感して２万２３００円台に水準を切り上げた。再開したシカゴも原油の堅調地合いを好感して小しっかりな値動きをみせていた。しかし、シカゴが上げ幅を解消する動きをみせると、強引な買いも一巡。昼に２万２２６０円まで値を消したが、シカゴコーンがまた買い進まれたことから、出直りをみせた。シカゴの戻りを加味すれば、物足りない戻りだったとみる。 （東京米国産大豆） ２５日の東京一般大豆は先限が上伸。期先４月限は前日比１８０円高の４万６８４０円。 先限は１１時過ぎに急伸し、前日の高値まで買い直された。その後はまた東京は固まってしまた。再開したシカゴ大豆は反発しているが、アジア時間特有の戻り歩調が窺える。メモリアルデーにかけて、生産者やブラジルの売りを浴びてのシカゴ急落も予想され、東京の噴き値売りスタンスはそのまま。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=15445