【フジトミ】海外原油は小反落、OPEC総会を前にして

【フジトミ】海外原油は小反落、OPEC総会を前にして

(NY貴金属) 24日のNY金は下落しているものの、その後買い直される場面を何度もみせるなど、波乱の展開をみせている。NY金期近6月限は前日比2.4ドル安の1253.1ドル、NY白金期近7月限は同2.1ドル安の947.3ドル。 アジア時間帯では上値の重い展開を嫌気したストップロスの売りがヒットして1250ドル割れをみせたが、その後、早々に1250ドル台を回復。NYダウの続伸局面でも1250ドル台を維持していた。NYダウよりも市場の関心はドル相場に集まっており、ドル安局面ではプラス圏を回復するなど、過剰反応ともいえるほど、敏感な反応をみせていた。トランプ米政権の不透明さから、1250ドル台を回復したものの、米利上げ懸念もくすぶっており、1260ドルは大きな壁に。6月の米利上げの確率はまた高まりつつあり、1260ドル台での買いは続かないとの声も多い。市場の関心は前FBI長官の議会証言に集まっている。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 24日のWTI原油は反落。WTI原油期近7月限は前日比0.11ドル安の51.36ドル、北海ブレント期近7月限は同0.19ドル安の53.96ドル。RBOBガソリン7月限は同0.84セント安の164.76セント、NYヒーティングオイル期近7月限は同0.15セント安の161.08セント。 米EIAの在庫統計で、原油在庫は443.2万バレルの大幅減少となった。7週連続の原油在庫の減少となったこともあり、発表後のWTIは51.83ドルまで急伸。しかし、アジア時間帯で示現した51.88ドルの高値を上抜けず。市場の関心がOPEC総会にあったためで、その後はズルズルと値を消し、51.03ドルまで一時値崩れをみせた。ガソリン需要は3週連続で増加したものの、ガソリン在庫の減少幅が小幅にとどまったこと、原油生産が再び増加したこともあり、NYガソリンの切り返しがイマイチで、値崩れも早かった。さて、25日のOPEC総会での減産延長はすでに織り込み済みだが、先週末のOPEC経済委員会で指摘された減産幅の拡大の可能性が乏しくなっており、市場では知ったらしまいの展開を警戒して、上値は重くなっている。 (CBOT大豆) 24日のCBOT大豆は薄商いの中、小幅続落となった。期近7月限は前日比0.50セント安の947.75セント、新穀11月限は同1.00セント安の947.50セント。 テクニカルな売りを浴びて軟調地合いを強いられていた。コーンや小麦の戻りもあり、期近7月限は買い戻しに9.50ドル台回復もあったが、長続きせず。米コーンベルトでの大豆の作付が本格化するが、天候リスクを警戒する状況になっていないという。ブラジルの輸出攻勢も警戒すべきで、弱気なファンダメンタルズにもかかわらず、引き続き、下げ渋りが顕著。 (CBOTコーン) 24日のCBOTコーンは狭いレンジ取引の中、小反発。期近7月限は前日比1.00セント高の370.50セント、新穀12月限は同1.25セント高の389.00セント。 序盤の取引レンジがそのまま、米国時間帯でも継続することになり、狭いボックス圏で推移していた。200日移動平均線を維持する一方、一目均衡表の雲を上値抵抗にした値動きをみせ、ファンダメンタルズ面の材料にはイマイチ、動意薄だった。5月一杯にほぼ作付が完了する見通しとなったが、メモリアルデー以降、天候リスクがより高まる時期に入るだけに、大量に売り越している大口ファンドの買い戻しの動きには目先、要警戒。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=15421
written by HK  
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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