【フジトミ】海外原油は大幅安

(NY貴金属) 21日のNY金は1280ドル台を維持する展開の中、フランス大統領選挙を意識する値動きをみせた。NY金期近6限は前日比5.3ドル高の1289.1ドル、NY白金期近7月限は同3.6ドル安の977.6ドル。 パリでテロが発生したこともあり、よりリスク警戒の買いが高まったようだ。戻り局面では25日に予定されている北朝鮮人民解放軍創立記念日に対する警戒も金の支援材料に。前週も連休前のリスクで買い進まれたが、同様の展開に。まずはフランス大統領選挙の結果に左右されることになるだろう。白金はパラジウムの急反落を嫌気して追随安となったが、金の上昇が支えになり、970ドル台を維持していた。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 21日のWTI原油は米国の原油増産基調を嫌気して大幅安となった。WTI原油期近6月限は前日比1.09ドル安の49.62ドル、北海ブレント期近6月限は同1.03ドル安の51.96ドル。RBOBガソリン5月限は同2.60セント安の164.45セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同2.56セント安の155.33セント。 米国の原油増産は長期化するとみられる一方、米国国内の石油消費が伸び悩んでおり、特に期待したガソリン需要の落ち込みも売り材料に。さて、21日のOPECと非OPECの5か国からなる専門家による監視委員会がウィーンで開催され、6か月の減産延長を勧告した。今後、閣僚級の監視委員会の承認を経て、5月のOPEC総会で協議されることになるが、市場ではすでに減産延長は織り込み済み。その半面、ロシアのノバク・エネルギー相は石油の余剰分はすでに削減されており、安定的な状況を指摘。減産延長に懐疑的な見方を示したことも、下げに拍車がかかった。ロシア国内の石油会社から増産に転じることを指摘する声も相次いでいる。米ベーカー・ヒューズが発表した原油のリグ稼働数は14週連続の増加に。ここまで弱気な内容に反応薄の展開が続いていたが、久しぶりに売り材料に。WTI期近6月限は一代足の200日移動平均線を下回っており、期近つなぎの200日移動平均線のある48ドル台後半も視野に入っているとみるべき。 (CBOT大豆) 21日のCBOT大豆は値ごろ買いを誘った買い戻しに反発している。期近5月限は前日比4.25セント高の951.00セント、新穀11月限は同6.00セント高 の959.75セント。 米農務省は朝方、仕向け先不明として14万6000トンが公表された。前日のかなり弱気な輸出成約高はなかったような戻りをみせており、テクニカル要因の買いが中心だったとみられている。ところで、カナダの菜種作付面積は2016年度の2037万エーカーから2240万エーカーになるとみられ、過去最高の作付面積になる見通しで、今後の大豆油の売り材料になりそうで、大豆にとっては売り材料に。 (CBOTコーン) 21日のCBOTコーンは作付進展観測から続落している。期近5月限は前日比1.25セント安の356.50セント、新穀12月限は同1.25セント安の381.25セント。 週末の米コーンベルト全般に乾燥した天候が予想され、作付が急ピッチに進展する可能性があるという。特に米コーンベルト北部での進展が期待されている。3週間振りの安値を示現したが、週明けは週末の天候次第。来週半ば以降、断続的な降雨も予想されているが、その動向も注目される。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14667
written by HK  
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