【フジトミ】NY金は急伸し、1か月振りの高値示現へ

【フジトミ】NY金は急伸し、1か月振りの高値示現へ

(NY貴金属) 27日のNY金は続伸し、1か月振りの高値を示現していた。NY金期近6月限は前週末比7.1ドル高の1255.7ドル、NY白金期近7月限は同1.2ドル高の969.0ドル。 週明け早々、NYダウ先物が急落し、100ドル以上も下落したことで、ドル安がさらに加速し、NY金は1260ドル台に急伸した。前週の高値を更新し、強基調の継続を一層、鮮明にする展開となった。一方、米国での需要増加観測を期待して前週末まで急伸していたパラジウムが急落している。金の急伸に追随して上伸していた白金だったが、パラジウムの値崩れで実勢悪を認識して、結果的に高値から大きく値を消している。NY金はその後、1260ドル割れもみせているが、第2四半期を意識したリスク買いで200日移動平均線を試すとの期待は相変わらず根強い。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 27日のWTI原油は反落したものの、石油製品の続伸の影響で下げ幅を縮小している。WTI原油期近5月限は前週末比0.24ドル安の47.73ドル、北海ブレント期近5月限は同0.05ドル安の50.75ドル。RBOBガソリン5月限は同1.09セント高の162.63セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同0.46セント高の150.85セント。 週末の産油国5か国による監視委員会が実施され、半年間のさらなる減産延長が勧告される可能性もあったが、結果的には時期尚早として先送りされることに。今回の会合に参加している国はベネズエラを除いて減産には消極的なため、勧告しても説得力に欠けるとみられていた。失望売りが台頭すると、週末発表された弱気な米国の原油掘削リグも売り材料になり、WTI期近5月限は47.08ドルまで下落。ただ、前週の安値である47.01ドルを下抜けず、その後は石油製品の戻りを材料にして下げ幅を縮小してしまった。原油を取り巻く環境はなお厳しく、下値確認との認識はイマイチ。NYガソリンは需要期を踏まえて、またサヤを買う動きをみせつつある。 (CBOT大豆) 27日のCBOT大豆は続落し、新穀限月中心に値を消している。期近5月限は前週末比4.75セント安の971.00セント、新穀11月限は同6.75セント安の970.25セント。 月末発表される米農務省の作付意向面積に対する事前予想平均がロイター通信から公表された。その予想平均は8821.4万エーカーで、2月の米年次農業フォーラムで示された8800万エーカーを上回った。前年度実績は8343.3万エーカーだけに、フォーラムの数字を上回るかなり弱気な予想平均が指摘されたことで、新穀限月が売りつなぎを浴びていた。また、全米在庫に対する予想平均は16億8400万ブッシェルで、前年同期の15億3100万ブッシェルを上回るとみられている。こうした弱気な発表をより警戒する状況となり、週明けのシカゴ大豆は続落へ。 (CBOTコーン) 27日のCBOTコーンは引け間際に水準を切り上げ、変わらずから小幅高となった。期近5月限は前週末と変わらずの356.25セント、新穀12月限は同0.50セント高の380.00セント。 アジア時間帯から欧州取引時間帯にかけて堅調地合いをみせていた。前週は一本調子で下落したことで、買い戻しを誘ったとみられる。しかし、弱気な作付意向面積や全米在庫に対する事前予想がロイター通信が明らかにすると、値崩れを強いられ、マイナス圏に。前週末の安値更新をみせていたが、引けにかけては買い戻されてしまった。さて、ロイター通信が集計した作付意向面積の予想平均は9096.9万エーカーで、2月の米年次農業フォーラムで示された9000万エーカーを上回っている。事前予想下限が9000万エーカーだったこともあり、2月に示された水準を上回るとの見方が大勢で、これは売り材料に。全米在庫の予想平均は85億3400万ブッシェルで、前年同期の78億2200万ブッシェルを大幅に上回っている。目先は発表待ちながら、安値更新の展開が続いており、先安懸念は根強い。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=14003
written by HK  
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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