【フジトミ】NY金は清算値決定後に1250ドル台に上伸

(NY貴金属) 24日のNY金は小しっかり。NY金期近4月限は前日比1.3ドル高の1248.5ドル、NY白金期近4月限は同4.21ドル高の967.9ドル。 1240ドル台でのボックス圏の動きをみせていた。1249.9ドルまで上伸したが、1250ドルは壁になっていた。市場ではオバマケア修正法案の行方が注目されている。米下院での採決時期が決定したが、もし、可決されても米上院での可決へのハードルが極めて高いとみられ、まだ先行きは不透明とみられている。実際、ライアン米下院議長がトランプ米大統領にオバマケアの修正法案の可決が厳しいとの報告を行ったとの情報が流れると、NY金は1250ドル台に水準を切り上げ、金は上げ幅を拡大している。NY金の底固い値動きは続くとみるべき。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 24日のWTI原油は石油製品市場の戻りを好感して小反発。WTI原油期近5月限は前日比0.27ドル高の47.97ドル、北海ブレント期近5月限は同0.24ドル高の50.80ドル。RBOBガソリン4月限は同1.52セント高の160.48セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同0.75セント高の149.76セント。 NYガソリンが国内の需要改善期待から買い戻されており、それにWTIは追随して買い戻されていた。ただ、上値も重く、WTI期近5月限の48ドル台での積極的な買いはイマイチ続かず。注目の米ベーカー・ヒューズによる原油の掘削リグは前週比21基も急増し、10週連続の増加となった。増加幅は1月20日以来、最大であり、前年同期の倍以上の掘削リグまで増加している。しかし、週末の反応はイマイチ。いつも、週明けの売り材料になるパターンが続いている。週末に予定されている5か国による減産に関する監視委員会もあり、売りはひとまず見送られたといえる。ただし、この掘削リグは明らかに大きな売り材料といえる。 (CBOT大豆) 24日のCBOT大豆は続急落をみせている。期近5月限は前日比15.50セント安の975.50セント、新穀11月限は同14.75セント安の976.50セント。 南米の大豊作期待がさらに高まりをみせる中、2017年度の米国の作付面積のさらなる増加観測も台頭し、ファンドの失望売りを浴びて急落している。月末に米農務省は作付意向面積を明らかにするが、2月の米農業フォーラムで示されたように、弱気な意向面積が予め予想されているものの、南米の大豊作による荷圧迫も重なり、さらに下値警戒の動きをみせている。期近5月限は10ドルを嵩にして、9.50ドルを試すとの見方も出ている。買い材料は見当たらず、世界的な供給過剰の拡大観測の中、シカゴ大豆の軟調地合いは続くことに。本日のファンド筋の売り越しは推定1万枚。 (CBOTコーン) 24日のCBOTコーンは小幅続落。期近5月限は前日比1.00セント安の355.75セント、新穀12月限は同0.75セント安の379.25セント。 狭いレンジで推移していたが、安値更新の動きには変わらず、一週間で3%以上の下げをみせている。南米の荷圧迫は引き続き懸念材料に。4月からの米コーンベルトの作付を前にして、土壌水分にも問題はなく、ファンドの整理商いを促していた。さて、ブラジルの食肉不正問題はまだ売り材料になり切っていない。EUはブラジルからの鶏肉輸出の全面禁止を要請し、ブラジルはこれを拒否している。また、検査のため、ブラジル最大手の牛肉加工業者の操業が全面停止するなど、家畜の生産減につながりそうで、飼料用から輸出用にコーンがシフトするとみられており、潜在的な大きな売り材料になるともみられており、週明け以降の下押し要因とも考えられている。本日のファンド筋の売り越しは推定2000枚。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=13966
written by HK  
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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