【フジトミ】海外原油は続落、米国の高水準の原油在庫を嫌気

【フジトミ】海外原油は続落、米国の高水準の原油在庫を嫌気

(NY貴金属) 23日のNY金は利食い売りに反落している。NY金期近4月限は前日比2.5ドル安の1247.2ドル、NY白金期近4月限は同1.9ドル高の963.8ドル。 その他貴金属の強調地合いに追随して前日の高値を更新し、1253.3ドルの高値を示現する場面もみせたが、NYダウの反発もあり、連騰に対する利食い売りもみられ、高値から10ドル以上も値を消すなど、下落することに。それでも1240ドル台での下値固めの様相もみせている。パラジウムが急伸し、ついに800ドル台に水準を切り上げたこともあり、値崩れしていた白金は買い戻しに小反発。白金自体の需給バランスが良くないため、連想買いで戻したものの、上値は重かったという。金は第2四半期の政治的リスクを踏まえての買いが続くとみられ、強調地合いが続くとの声が多い。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 23日のWTI原油は高水準の米国の原油在庫を嫌気して続落。WTI原油期近5月限は前日比0.34ドル安の47.70ドル、北海ブレント期近5月限は同0.08ドル安の50.56ドル。RBOBガソリン4月限は同1.23セント安の158.96セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同0.67セント安の149.01セント。 前日、米EIAが発表した週間在庫統計で、原油在庫は約500万バレル増となり、統計上の過去最高を更新した。5週連続の原油増産が影響したとみられ、一時47.01ドルまで瞬間的に急落したが、その後、アッサリ買い戻され、48ドル台半ばまで戻していた。この戻りで、チャート上では下ヒゲの長いチャートが形成され、テクニカルな戻りを期待するムードとなった。しかし、弱気なファンダメンタルズを嫌気する格好となり、欧州時間帯からズルズルと値を消し、改めて47ドル台へ。前日形成した下ヒゲの水準まで下落したことで、チャート上での底入れ観測も解消され、先安懸念が再燃している。26日の監視委員会では何も打ち出せないとの冷ややかな見方もあり、第1四半期末を前にした整理商いが再燃していた。週末の米ベーカー・ヒューズの掘削リグに対する懸念も根強い。 (CBOT大豆) 23日のCBOT大豆は急落し、5か月振りの安値を示現している。期近5月限は前日比9.50セント安の990.25セント、新穀11月限は同8.25セント安の990.50セント。 南米の荷圧迫もあり、急落は避けられない状況だったとみられている。週間輸出成約高は予想範囲内だったものの、予想自体が低い水準だったこともあり、あまり評価されず。アルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所は大豆の生産高予想を5480万トンから5650万トンに上方修正していた。アルゼンチンのイールド改善が予想されており、南米の荷圧迫は予想以上とみられ、シカゴ大豆の10ドル割れも通過点とみられている。 (CBOTコーン) 23日のCBOTコーンは供給過剰を嫌気する中、続落しており、2か月半振りの安値を示現している。期近5月限は前日比2.25セント安の356.50セント、新穀12月限は同2.50セント安の379.50セント。 米農務省が発表した週間輸出成約高は134万7100トンで、事前予想範囲内だった。しかし、支援材料視されず、期近5月限は3.60ドルを上値抵抗として、安値更新を続けている。南米の収穫進展による荷圧迫を警戒しての続落とみられている。世界的にはコーンの供給過剰は否めず、南米の輸出攻勢で、さらなる輸出競争が激しくなるとみられている。引き続き、ブラジルの食肉不正問題の影響を警戒するムードはあまりなかった。4000社以上の加工工場のうち、21社の不正だったこともあるが、ただし、ボディーブローのように影響してくるともみられている。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=13934
written by HK  
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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