【フジトミ】東京金はＮＹ金の急伸を好感して大幅高

（東京原油・石油製品） ２４日の東京原油・石油製品は総じて小反発。原油期先７月限は前日比２１０円高の３万８８２０円、ガソリン期先８月限は同９０円高の５万３０８０円、灯油期先８月限は同１３０円高の４万７７１０円。 東京石油市場は夜間で急伸したものの、円高や海外原油の高値からの値崩れを受けて、上げ幅を縮小して夜間では小幅続伸にとどまった。日中取引ではＷＴＩの軟化や円高を受けて早々、マイナス圏に値を崩していた。その後、円安を材料にしてプラス圏を回復したものの、海外原油の軟調地合いもあり、戻りも限定的だった。ところで、前日発表された米ＥＩＡの在庫統計で、原油生産が昨年４月以来の日量９００万バレルに達しており、原油の増産を裏付けることに。このため、今夜発表される米ベーカー・ヒューズの掘削リグに対する警戒もあり、買いも抑制されたと考えられる。東京市場は下げ渋りの様相をみせている分、値位置的には割高といえる。夜間での下値探りの展開を考慮すべきで、目先の買いは避けたいが、原油先限は３万８０００円の大台は維持することになりそうだ。 （東京貴金属） ２４日の東京金はＮＹ金の急伸を好感して大幅高となった。金期先１２月限は前日比４１円高の４５２３円、白金期先１２月限は同４８円高の３６６９円。 東京金はＮＹ金の急伸を好感して急伸し、４５００円台で推移している。新甫発会した２月限は４５００円割れをみせることなく、堅調に推移し、４５１０円台に水準を切り上げる動きもみせた。ＮＹ金は１２５０ドル台を示現した後の下値は限られており、東京の支援材料にもなっている。ＮＹ金の急伸を好感してＮＹ白金も上伸し、東京白金も上伸している。３６００円台を維持する展開が予想されるが、ＮＹ白金の２００日移動平均線に対する警戒もあり、３７００円台は厳しいとも考えられる。いずれにせよ、東京金の強調地合いは続きそうだ。 （東京ゴム） ２４日の東京ゴムは波乱含みの中、マチマチ。期先８月限は前日比２．３円安の２６７．１円。 時間外の上海ゴムの大幅安を嫌気して東京は一段安を朝方からみせた。先限のつなぎの安値である１月１０日の２６４．０円を試すかどうか注目されたが、早々に２６３．９円を示現した。その後は戻りをみせるが、上値の重い展開を嫌気してさらに急落し、２６２．５円を示現。連日の大幅安に対する警戒もあり、その後５円近い戻りをみせた。その後、全限はマイナス圏にまた沈んだものの、昼には先限は午前の高値を更新するなど、下げ一服の様相もみせた。売り疲れもみられる。週末の２６２．５円が下値となれば、週明けは自律反発の局面も予想される。先限のつなぎ足で１００円以上も下落しているだけに、売り疲れの戻りも仕方ないところ。 （東京トウモロコシ） ２４日の東京トウモロコシはシカゴ急落と円高のダブルパンチで大幅続落も、その後、下げ幅を縮小している。期先３月限は前日比２９０円安の２万２７００円。 東京トウモロコシは大幅続落へ。シカゴ急落と円高のバブルパンチで夜間から一段安を強いられた。前日急落したため、シカゴ急落を先取りしたとの見方もあったが、前日の急落は２０日の強引な急伸に対する修正安に過ぎず、シカゴのこの急落や円高を考慮すれば、日中取引での一段安は仕方ない。９時過ぎに先限は２万２７００円を下回った。朝方から２万２７００円割れでもおかしくはなかったものの、前日急落しただけに、売りに躊躇したとみる。１０時台には再開したシカゴの小幅続落を手がかりにして売り叩きがみられ、先限は２万２６４０円の安値を示現した。前日、大きく売られただけに、買い方不在に陥ったとみる。しかし、円安を無視した動きでもあり、早々、下げ幅を縮小した。目先は米農務省が発表する需給バランスで、その後のシカゴの動きから目が離せない。１３時過ぎに安値から３００円以上の戻りをみせたが、月曜日同様、行き過ぎ。 （東京米国産大豆） ２４日の東京一般大豆はシカゴ急落や円安にも反応薄。期先２月限は前日比２２０円安の５万０３４０円。 シカゴは連日の急落をみせ、円高も進行しているが、東京の下げ渋りは相変わらず。シカゴは前週後半から下げ続けているだけに、シカゴの大幅安を無視した東京の下げ渋りは全くの不透明である。逆に新規仕掛けを見送る要因にもなっている。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=13315