【フジトミ】海外原油は反発も、高値から値を消す

【フジトミ】海外原油は反発も、高値から値を消す

WTI原油・NY石油製品・北海ブレント市況  WTI・ブレントとも前日の米APIの在庫統計を受けて反発しており、WTIは一時55ドルに迫る動きをみせたが、買いが続かず。今週の高値である55.03ドルを壁にして上げ幅を縮小することとなった。 米EIAの在庫統計で、原油在庫は小幅増となったが、石油製品在庫の急減を好感してWTIは54.90ドル台まで上伸した。しかし、原油の増産も確認されたこともあり、55ドルを買う動きには至らず。また、これから需要期を迎えるNYガソリンの高値からの値崩れもあり、原油の買いも後退してしまったという。 ところで、22日にウィーンで開催された産油国の監視委員会で、OPECと非OPECの減産達成率は86%に達しているとの報告があったことが明らかにされた。次回の会合は3月25日ないし26日にクウェートで予定しているという。ただし、IEAが90%を越える達成率を指摘しているだけに、期待外れの内容となった。 結果的に海外原油はボックス圏で推移しており、この狭いレンジでの取引はまだ続きそうだ。 情報分析 ・米EIAの週間石油在庫統計 米EIA(エネルギー情報局)は23日、17日現在の週間石油在庫統計を明らかにしている。 原油在庫は前週比56.4万バレル増(事前予想平均は350万バレル増)、ガソリン在庫は同262.8万バレル減(同90万バレル減)、中間留分在庫は同492.4万バレル減(同50万バレル減)、製油所稼働率は84.3%(同85.3%、前週85.4%)。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫は前週比153万バレル減。 前日、米API(石油協会)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比88.4万バレル減、ガソリン在庫は同89.3万バレル減、中間留分在庫は同420万バレル減、クッシング在庫は同170万バレル減。 17日までの一週間の石油需要は日量平均で2036.0万バレル(前週1866.3万バレル、前年2066.8万バレル)、ガソリン需要は同866.3万バレル(前週843.3万バレル、前年957.6万バレル)、中間留分需要は同429.2万バレル(前383.3万バレル、前年370.4万バレル)。 原油生産は日量平均で900.1万バレル(前週897.7万バレル、前年910.2万バレル)、原油輸入は同728.6万バレル(前週849.1万バレル、前年780.2万バレル)。 東京石油製品・原油の相場見通し  東京原油は一時3万9000円を越えたものの、これまで同様、売り場提供になっている。WTIは55ドルを前にして息切れしており、米国の増産観測を前にして戻り高値を確認することに。 東京原油先限で3万8000円台での逆張り相場が続きそうだ。 来週28日にはトランプ米大統領の議会演説が予定されており、ここでのエネルギー政策も期待されている。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=13281
written by HK  
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