【フジトミ】ドル安を好感してNY貴金属は全面高

【フジトミ】ドル安を好感してNY貴金属は全面高

(NY貴金属) 16日のNY金はドル安を好感して続伸し、1240ドル台を回復している。NY金期近4月限は前日比8.5ドル高の1241.6ドル、NY白金期近4月限は同5.8ドル高の1015.7ドル。 多くの通貨に対してドル安が進行し、貴金属全面高の要因にもなっていた。金市場では中東情勢の緊迫化を警戒したヘッジ買いもみられたという。トランプ米大統領とイスラエルのネタニアフ首相との会談で、イスラエルとパレスチナの2国家共存にこだわらないとトランプ米大統領が示唆したことで、これまでの和平交渉の大前提が崩れることになり、一層の緊張をもたらすことが警戒されている。ひとまず1240ドル台を回復しているが、期近4月限は先の高値である1246.6ドルをクリアし、1250ドルを示現することも期待されているという。 (WTI原油・NY石油製品・北海ブレント) 16日のWTI原油は上伸しているが、NYガソリンが急落するなど、対照的な値動きをみせた。WTI原油期近3月限は前日比0.25ドル高の53.36ドル、北海ブレント期近4月限は同0.10ドル安の55.65ドル。RBOBガソリン3月限は同2.32セント安の152.47セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同0.14セント安の162.1セント。 ドル安進行を受けて、米国の原油在庫の急増要因である原油輸入が後退するとの観測もあり、WTIはしっかり。一方、ガソリンの需要が再び後退したこと、ガソリン在庫の増加を受けてガソリンは売り直されていた。そのガソリンの地合い悪化を受けて、NY石油製品とリンケージしているブレントがさえない動きを強いられていた。結果的にWTI買い・ブレント売りのスプレッドの構図となっているが、米国の原油在庫が大幅に積み上がっている現状でのWTIの堅調地合いは解せないとの指摘も。テクニカル要因の動きだったともみられている。 (CBOT大豆) 16日のCBOT大豆は南米の豊作懸念を改めて認識する格好で期近中心に反落している。期近3月限は前日比17.50セント安の1043.75セント、新穀11月限は同9.75セント安の1024.50セント。 注目の週間輸出成約高は予想を上回る内容となった。まとまった成約キャンセルの動きがなかったためだが、前日の急伸で織り込み済み。ただ、南米の供給増を無視する格好で強引に買い進まれた反動安を強いられ、前日とは対照的に今後の荷圧迫を警戒して急反落へ。予想されたことであるが、さらなる下げは避けられないとの声も。順調なブラジルの大豆収穫から例年以上にシカゴ市場でのつなぎ売りが早まる可能性もあるため。また、大豊作の下、そのつなぎ売りもかなり多くなるとみられている。 (CBOTコーン) 16日のCBOTコーンは反落。期近3月限は前日比5.50セント安の373.25セント、新穀12月限は同4.25セント安の398.50セント。 期近3月限は3.80ドルを示現する場面もみせたが、目先の達成感もあり、その後利食い売りに押されて大きく値を崩すことに。ここ最近のファンド筋の大量買いに対する警戒もみられ、下げ幅を拡大した模様。また、一時、8か月振りの高値を示現していた小麦も高値から大きく値を崩しており、大豆や小麦の値崩れも足かせになっていた。下値を探る展開の割に、高値からの値崩れも大きく、ブラジルなどの供給増を警戒した動きをみせたともみられている。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=13107
written by HK  
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