【フジトミ】サヤ修正で大豆期先が大幅安

（東京原油・石油製品） １８日の東京原油・石油製品は円安・株高を受けて出乗りをみせる。原油期先６月限は前日比８０円高の３万８７４０円、ガソリン期先７月限は同２３０円安の５万２７７０円、灯油期先７月限は同２０円高の４万６５０円。 東京原油は朝方軟調地合いをみせていたが、日経平均株価の下げ幅縮小とそれに伴う円安を受けてプラス圏に回復する動きをみせるなど、売り買いが交錯していた。英国のハードブレグジットやトランプ氏のドル高けん制発言を受けて、夜間取引では海外原油が急伸したこともあり、東京石油市場が大きく買い進まれたが、世界的な株安を嫌気して海外原油がその後、高値から大きく売られ、円高も影響して、東京原油期先は高値から１０００円前後の下げをみせていた。日中取引では下げ一服も、円高警戒から戻りきれず。市場では今晩発表されるＯＰＥＣの月報が注目されているが、１２月のＯＰＥＣの産油量が注視されている。１１月に続いて増産となれば、１月からの減産効果は薄れるだけに、下押し要因になりそうだ。１４時過ぎから円安が一段と進行し、日経平均株価も１００円以上の上伸をみせた。これを好感して原油先限は３万８７００円台に。 （東京貴金属） １８日の東京金は売り買いが交錯していた。金期先１２月限は前日比３円安の４３９４円、白金期先１２月限は同５７円安の３５４１円。 ＮＹ金は急伸し、１２２０ドルに迫る動きをみせた。半値戻りを完了しており、達成感も窺えるが、週末のイベントを踏まえてＮＹ金の先高期待に変わりなし。さて、東京金は朝方の円高進行で４３９０円割れをみせていたが、ＮＹ金の強調地合いが支えになり、下げはイマイチ。日経平均株価の下げ幅縮小によって円安も進行したことで、東京金は昼に入って戻り歩調を強め、１３時前にはプラス圏回復もみせた。一時的なプラス圏でまた下値を試す展開をみせていたが、１４時半前の円安進行でまた東京金はプラス圏を回復。ただ、ドル高進行を嫌気してＮＹ金が値を崩したため、東京金の戻りは限定的に。東京白金は実勢悪を認識してＮＹ白金が急落したため、東京白金も急落。株高・円安局面でもＮＹ白金の下落もあり、戻り切れず。将来的な需要後退は避けられず、戻り売りスタンスは当面、譲れない。 （東京ゴム） １８日の東京ゴムは引けにかけて買い直され、反発。期先６月限は前日比１．２円高の３００．９円。 時間外の上海ゴム高を好感して朝方の東京ゴムは上伸し、期先は３０４円台まで上昇した。しかし、円高・株安を嫌気して次第に値を消し、１０時過ぎには３００円を下回った。上海ゴムの上昇が期待外れだったこともあり、失望売りに急落し、２９６．０円まで下落。ただ、夜間の安値更新には至らず。日経平均株価の下げ幅縮小で円高にもブレーキがかかったため。また、１９日からタイ南部で再び豪雨がしばらく予想されているため、押し目買いもみられ、昼前に東京期先は下げ幅を縮小した。２９９円台までの戻りをみせるものの、買いが続かず。日経平均株価の急伸や円安が１４時以降にみられたが、ゴム市場の支援材料になれず。１４時４０分過ぎからようやく戻りをみせ、１４時５０分に先限は３００円台を回復。１９日からの産地の天候悪化を踏まえると、明日は売り手控えの地合いになりそうだ。 （東京トウモロコシ） １８日の東京トウモロコシはシカゴ続伸を好感してしっかり。期先１月限は前日比１１０円高の２万２１５０円。 シカゴ急伸を好感して東京トウモロコシは夜間からしっかり。シカゴは前日の日中取引の上昇以上に大きく買い進まれていた。しかし、円高もさらに進行したことで、前日の日中取引同様、上げ渋りを強いられていた。先限は２万２２００円を壁にしていたが、仕方ないところ。昼前にには再開したシカゴ安を受けて、２万２１２０円まで軟化したが、円高一服もあり、また買い直されていた。シカゴ続伸の割りに上げ渋っており、東京の値位置は割安ともいえる。日経平均株価が１４時以降に急伸し、円安も進行したが、東京トウモロコシは動意薄。一層、割安な値位置を形成することに。 （東京米国産大豆） １８日の東京一般大豆はシカゴ新穀安を受けて期先が急落。期先１２月限は前日比１０３０円安の５万０７１０円。 シカゴ期近は急騰しているが、東京先限の指標であるシカゴ新穀限月は小幅高にとどまった。東京は先限に関して順ザヤを形成しているが、シカゴは逆ザヤを拡大しており、東京先限のサヤの買われ過ぎが一層目立つ状況ともいえる。夜間で先限は５万２０００円台を示現したが、また売り場になったとみる。再開したシカゴは新穀限月中心に急落しており、東京先限の重石になっていた。引けにかけて先限は５万１０００円を下回った。 https://www.fujitomi.co.jp/?p=12355