【フジトミ】東京株式市場 トランプ次期米大統領の会見を控え神経質な展開か
米国株式市場は高安マチマチの展開。S&P500種株価指数は変わらずの2268.90で終え、NYダウは31.85ドル(0.2%)下落し19855.53で取引を終了した。ナスダック総合指数は0.4%上昇して史上最高値を更新した。11日にトランプ次期米大統領の記者会見を控え、米国株式市場は方向感のない展開となった。経済指標では中小企業楽観指数が1980年以降最大の伸びとなった。ハイテク株のアウトパフォームが目立った一方で、不動産が続落した他、原油先物価格の続落を嫌気してエネルギーセクターが下落となった。
NYMEXのWTI先物2月限は1.14ドル(2.19%)安い1バレル=50.82ドルで取引を終了した。主要産油国による協調減産の履行状況に懐疑的な見方が広がる中、米在庫増加への警戒感が台頭した。
前日のOSE225先物ナイトセッションは、OSE日中取引比30円高の19340円で終え、売買高は1万5910枚だった。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比15円高の19325円、売買高は4万5920枚台だった。本日の日経平均は、トランプ次期米大統領の記者会見(日本時間12日1時30分)を控えて神経質な展開が想定される。もし記者団と質疑をすることとなれば、高値圏の米株式市場の動向やドルについての議論がおそらく避けられない状況となりえる。保護主義的な政策を、ツイッターで一方的に発信してきただけに注目が集まる。東京株式市場は、ナスダック指数が史上最高値を更新したが、原油相場が大幅続落していることから調整ムードが強まり、方向感がなく引き続き為替相場を睨みながらの展開か。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=12204
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・米国株式市場-ナスダック総合は最高値更新(5551.82、+20.00)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(19325、+15)
・恐怖指数VIXは11.49、前日比低下
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・国交省、訪日客4000万人へ環境整備
・今年の工作機械受注額、3年ぶりプラスへ
・公的年金、運用益10兆円超
【売り材料】
・米国株式市場-ダウ小幅続落(19855.53、-31.85)
・NY原油先物-続落、供給過剰の解消は遠い(50.92、-1.14)
・欧州の政治情勢への懸念
・中国成長率、6年連続で低下
【その他注目点】
・トランプ次期米大統領記者会見
・30年国債入札
・エンジン基幹部品にSiC繊維採用へ
・NY為替-ドルの売買交錯、次期大統領の会見を控えて
・欧州株式市場-小高いが方向感は限定的
・米債券市場-小動き、トランプ次期大統領の会見を控え
・欧州債-独債横ばい、トランプ次期大統領の会見を控え
・NY金先物-小動き、ドル相場を眺めて上下
・CRB指数-3営業日ぶり反発 天然ガス、銅が上昇 原油、ガソリンが下落
《スケジュール》
13:05 雨宮日銀理事が講演
14:00 景気動向指数(11月)
18:30 英・鉱工業生産指数(11月)
18:30 英・商品貿易収支(11月)
20:00 ブ・拡大消費者物価指数(IPCA)(12月)
21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
《決算発表》
イオン、エヌピーシー、ANAP、コメダ、ローソン、コスモス薬品、ウエルシアHD、ジーフット、サーラ、キユーピー、わらべや、コメダ、明光ネット、東京個別、USEN、三協立山、ベル24HD、竹内製作、不二越、サイゼリヤ、リテールPT、チヨダ、MV東海、トーセイ、キユソー流通、乃村工、吉野家HDなど
《米決算発表》
ザイリンクスなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740
written by HK