【フジトミ】米英の政治動向に注目が集まる
メイ英首相の発言でハードBrexitに対する懸念が高まり、ポンドは対ドルで1ポンド=1.21ドル台まで下落し、ドル円も115円台後半で推移している。日経平均先物は、5日線(19338円)を意識しながら為替動向にふられる展開が想定される。メイ英首相は、EU単一市場からの完全な離脱を示唆。ハードBrexit懸念が再熱ているうえ、11日にはトランプ次期米大統領が大統領選の勝利後初めて記者会見を実施する予定だ。
個別ではトヨタ株に注目が集まる。日経新聞は「トヨタ自動車の豊田社長は米国時間9日、同日に米デトロイトで開幕した北米自動車ショーの会場で記者会見し、今後5年間に米国で100億ドルを投資すると正式に表明した」と報じた。前週末はトランプ氏発言から売りが先行したが、米国への積極投資はカバーを誘うきっかけとなりそうだ。
6日に発表された米12月雇用統計は,非農業部門の新規雇用統計数の伸びが前月比15万6000人となった。市場予想の約17万5000人増は下回ったものの、平均賃金は前年同月比2.9%増の上昇となり市場予想を上回り、11月(-0.1%)から前月比0.4%増に改善となった。コンセンサスは0.3%増だった。また、11月のNFPは17万8000人増から20万4000人増に上方修正された。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=12174
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・米国株式市場-ナスダック総合が最高値更新(5531.82、+10.76)
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・トヨタ、米国に5年で100億円投資
【売り材料】
・英国のハードBrexitに対する懸念
・NYダウ下落(19887.38、-76.42)
・NY原油先物-大幅反落、原油高は増産意欲を刺激(51.96、-2.03)
・NY為替-ドル安、トランプリスクを意識 1ドル115円75-85銭
・恐怖指数VIXは11.56、前日比上昇
・欧州の政治情勢への懸念
【その他注目点】
・欧州株式市場-高安まちまち、英FTSEはポンド安が支援要因
・米債券市場-反発、逃避的な買いやポジション調整で
・欧州債-反発、ハードブレグジットを懸念
・NY金先物-しっかり、ドル安が手がかり
・CRB指数-続落 大豆、小麦が上昇 天然ガス、原油が下落
・訪日客2400万人、5年連続増加
・経産省が動画制作支援、VR/ARで自治体をPR
・中国中信、マクドナルド中国事業を米カーライルと共同買収
・米グーグル 最新型の自動運転システムを公開
・米アリアド・ファーマシューティカルズ 73%上昇 武田薬品が買収
《スケジュール》
14:00 消費動者態度指数(12月)
09:30 豪・小売売上高(11月)
10:30 中・消費者物価指数(12月)
10:30 中・生産者物価指数(12月)
19:00 ブ・FGVインフレ率(IGP-M、プレビュー)(1月)
20:00 ブ・小売売上高(11月)
24:00 米・求人件数(11月)
《決算発表》
エルビーエス、ファーストコポ、ライク、ユニー・ファミマ、ABCマート、クリエイトSDH、イズミ、パルGHD、ハニーズ、ネクステージ、トウキョベース、創通、ローツェ、壱番屋、コシダカHD、スター精、リソー教育など
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740
written by HK