NY原油27日:英EU離脱で続落、リスクオフ環境の上値圧迫が続く ~小菅 NEWS~

NY原油27日:英EU離脱で続落、リスクオフ環境の上値圧迫が続く ~小菅 NEWS~



NY原油27日:英EU離脱で続落、リスクオフ環境の上値圧迫が続く

NYMEX原油8月限 前日比1.31ドル安 始値 47.81ドル 高値 47.96ドル 安値 45.83ドル 終値 46.33ドル イギリスの欧州連合(EU)離脱を受けてのリスクオフ環境が続く中、欧米株の軟化に歩調を合わせる形で原油相場も続落している。 引き続きリスク投資環境の先行き不透明感が嫌気される中、アジアタイムには47ドル台を割り込む展開になった。その後は自立反発的な動きで47.96ドルまで切り返すも、ニューヨークタイムに入ってからは改めて戻りを売られる展開になり、45ドル台に突入している。引けにかけてはやや下げ幅を縮小するも、46ドル台前半まで切り返すのに精一杯だった。 引き続き原油需給環境に関する詳細な議論は行われておらず、専ら英EU離脱を受けてのリスク投資環境が重視されている。英EU離脱の余波についてはまだ分からないことが多く、単純に英経済の下押し圧力だけに留まるのか、それともEUからの離脱圧力が他国にも波及するのかなど、先行き不透明感が強い。ただ、こうした先行き不透明感の強い状況では、積極的に投資リスクを取ることは難しく、それは原油相場も例外ではない。英EU離脱を受けてグローバルマーケットが一気にパニック状態に陥ることは辛うじて回避されているが、本日も欧州株は前日比で3%前後の急落となっており、リスクテイク再開の動きは確認できていない。 英EU離脱問題だけで原油相場の急落が続くとは考えておらず、40~45ドル水準がボトム圏になるとみている。現段階では原油需給見通しが大きな変化を迫られている訳ではなく、値下がりする程に値ごろ感が強まる状況にある。ただ、当面は瞬間的なリスクオフ圧力が原油相場も下押しする展開が続く見通しであり、まずは足元のリスクオフ環境がどこまで発展していくのかを見極めることが要求される。この種のリスクオフ圧力が数日で収束することは極めてまれであり、英・EUサイドで何かネガティブな動きが見られると、それだけで原油相場も下押しされる可能性が高まる。基調判断としては押し目形成局面に留まるとみているが、他リスク資産動向次第の不安定な相場環境にあり、原油需給を巡る議論は先送りせざるを得ない。 ノルウェーでは、7月2日から石油労組のストが決行されるといった発表もあるが、この辺の需給関連の材料は殆ど材料視されていない。6月は専らリスク投資環境に左右される展開が続いており、需給環境の再評価は7月に先送りされる可能性が高い。それだけ、今回の英EU離脱問題はどのような衝撃を与えるのか、先が読みづらいということだろう。もしかしたら、原油需給見通しが一変するかもしれないとの警戒感が、単純なリスク資産を買えるか否かとの議論を優勢にさせている。当面はこの流れに従う他はなく、英EU離脱問題が一服するまでは原油相場も下振れリスクを残す。

情報提供元:小菅努のコモディティ・デイリー分析

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