(対ドルで)5円刻みで進んできた円高 荒野浩の『テクニカル・ルームから』

(対ドルで)5円刻みで進んできた円高 荒野浩の『テクニカル・ルームから』

配信日:2016/06/25 10:25  英国のEUからの離脱で対ドルで99.01円まで円高が進みました。昨年6月の 円の安値(125.86円)から1年で、26.85円、率にして27.1%まで円高 が進みました。  これほどまでの円高でもドル高・円安を付けた翌年の円高度合いでは過去データ との比較では目立ちません。
ドル高・円安の翌年は大幅な円高
 90年以降、数年に一度のドル高・円安を記録した翌年にどの程度円高が進んだか を検証してみたのが下表です。
 円安値 翌年の高値 円の上昇幅 同・上昇率 160.35 125.10 35.25円 28.2% (90/4) (91/12) 147.64 101.35 46.29 45.7 (98/8) (99/11) 135.04 106.93 28.11 26.3 (02/2) (03/12) 124.14 87.11 37.03 42.5 (07/6) (08/12)   (4回平均) 36.70 35.6  125.86 99.01 26.85 27.1 (15/6) (16/6)
 円の安値を付けた翌年に円高が進んだ局面の共通点は我が国が不況とは言えない までも景気後退局面にあったことと翌年の円の高値が11~12月という年末に 集中していることです。  昨年の円の安値を起点に今年に入ってから、急激な円高に見舞われていますが 同様の環境下であった過去4回と比較すると年末までに、まだ円の上昇余地 (10円程度?)がありそうです。

5円刻みで円高が進む
 今年2月に昨年の円高・ドル安水準を超えてから着実に円高が進んでいます。  一定期間をおいて5円刻みの節である110,105,100円を順を追って 更新してきています。
 (今年の円高の歩み) 2/09に昨年の円高水準115円台を割り込む (以後の期間)   円の安値  円の高値 2/11~4/04 114.88 110.67       平均  112.96
4/05に110円を割り込む (以後の期間)  円の安値  円の高値 4/06~6/15 111.92 105.43       平均  108.85
6/16に105円を割り込む (以後の期間)   円の安値  円の高値 6/17~6/23 106.85 103.59       平均  104.40
6/24に100円を割り込む 6/27~ 米国の低金利定着下では常に円高リスク
 5円刻みの節を超えた日の米国10年債利回りをチェックしてみると  2/09 1.72%  4/05 1.72%  6/16 1.58%  6/24 1.56% となっています。  米国金利が低金利で円が高値を更新するという図式になっていることが 分かります。6/03の米国雇用統計の発表以来、1.80%を下回る低金利 が継続しています。米国の低金利定着下では常に円高リスクが残ります。  2月に円が対ドルで2週間で10円を超える円高を記録してから、2か月 ほど円の高値更新は止まりましたが、今月も3週間で10円以上の円高が進み 24日は1日で7円を超える変動幅を記録しています。前述したようにまだ円 高リスクは残りますが、足元でのスピード違反的な円高からは、しばらくは 100~106円程度のレンジ展開が想定されます。

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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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