業績予想は大きくは変わらない 荒野浩の『テクニカル・ルームから』
2016/05/29 10:20
10月までの5か月間、予想に変化なし 上場企業の約7割は3月期決算企業です。3月期決算企業の業績が上場企業の収益の 方向性を決めてしまうというのは明らかです。 過去3年の3月期決算の発表が終わった5月末の日経平均株価ベースのEPSと 中間決算発表が本格化する前の10月末までのEPSの変化を見たのが下記です。
(日経平均株価ベースのEPS,円) 5月末 6~10月の 高 安 13年 899 917 887 (10/21) (06/13) 14年 1,040 1,045 1,029 (06/09) (07/02) 15年 1,238 1,273 1,236 (07/09) (10/26) 16年 1,191 (注)16年は5/27
3月期決算発表を終えた後の6~10月の5か月間でEPSの変動幅は13年が30円 14年が16円、15年が37円とその振れ幅はわずかに3%程度です。過去3年の 例では主力企業の中間決算発表が本格化する11月までは業績予想はほとんど変化して いないということが分かります。 今年度もよほどの外部環境の変化がない限りは同様のパターンが予想されます。 主として商社・電機の業績が前期に落ち込んだ反動増が今期の増益寄与のほとんどです。 円高の悪影響をどこまで織り込んだかは定かではありませんし、どの程度の増益を確保 できるかも予断を許しません。よほどの円安にでもならない限り、下方修正リスクは残って いると考えられます。 少なくとも10月までは企業収益が株価を上昇させる力は強くないと考えるべきだと思います。
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10月までの5か月間、予想に変化なし 上場企業の約7割は3月期決算企業です。3月期決算企業の業績が上場企業の収益の 方向性を決めてしまうというのは明らかです。 過去3年の3月期決算の発表が終わった5月末の日経平均株価ベースのEPSと 中間決算発表が本格化する前の10月末までのEPSの変化を見たのが下記です。
(日経平均株価ベースのEPS,円) 5月末 6~10月の 高 安 13年 899 917 887 (10/21) (06/13) 14年 1,040 1,045 1,029 (06/09) (07/02) 15年 1,238 1,273 1,236 (07/09) (10/26) 16年 1,191 (注)16年は5/27
3月期決算発表を終えた後の6~10月の5か月間でEPSの変動幅は13年が30円 14年が16円、15年が37円とその振れ幅はわずかに3%程度です。過去3年の 例では主力企業の中間決算発表が本格化する11月までは業績予想はほとんど変化して いないということが分かります。 今年度もよほどの外部環境の変化がない限りは同様のパターンが予想されます。 主として商社・電機の業績が前期に落ち込んだ反動増が今期の増益寄与のほとんどです。 円高の悪影響をどこまで織り込んだかは定かではありませんし、どの程度の増益を確保 できるかも予断を許しません。よほどの円安にでもならない限り、下方修正リスクは残って いると考えられます。 少なくとも10月までは企業収益が株価を上昇させる力は強くないと考えるべきだと思います。
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