月光為替のファンダメンタルズ分析~日銀サプライズ~

月光為替のファンダメンタルズ分析~日銀サプライズ~

月光為替のファンダメンタルズ分析


本日は流石にサプライズの日銀でもうトレードする環境ではなくなってしまいました。
基本的には私はテクニカルでトレードするのですが、こういった大きいファンダメンタルズ的イベントが起こった場合は、リスクは一旦取らないようにします。
来週からはまたいつも通り分析していくわけですが、何もないのも寂しいですので、今日は少し



ヘッジファンド並びにマーケットサイドが、
どのように今回の日銀のニュースを見ているのか


を説明させていただきます。


まず、今回の突然のニュースでは、 日銀貸出金にもマイナス金利を適用することを検討 というものでした。
で、これってどういうことなのかというと、銀行のBSに立ち戻ります。
銀行は、現金を日銀に預けていると同時に、日銀から借入金を持っています。
今までは、日銀に預けているお金に対してマイナス金利が適用されたので、収益を圧迫することになっていたわけですが、今回は、この日銀から借りている借入金にもマイナス金利を適用することで、その影響を限りなく軽微にしていくことが検討されているのです。
これは、実質的には、銀行が貸出金利をさらに下げる余地が出てくる可能性があるということで、実質的には金融緩和と同じような意味を持つことになります。
なので、円安に一気にふれ、ポイントだった110円あっさり割れ、いったん手出しできない状態になったわけですね。
銀行株ものきなみすごい勢いであがりました。



では、その勢いは今後も続くのか?

 

というと、疑問が結構残ります。
それは、このマイナス金利の借入金への適用検討、結局、範囲も額も条件もなにも詳しいことは出ていないからです。
普通に考えて、これはマイナス金利のさらなる幅の拡大とセットで行われるのではないかと考えられます。もしくは、しっかりと成長投資していく企業に貸すお金のみに適用など。
そうなると、結局スプレッドは縮小しないリスクや、他の企業も金利引き下げを唱えるだろうから、さらなる貸出金利引き下げリスク、また、銀行だけずるいということで、そもそも検討で終わるというリスクもあります。
ただ、これは銀行に対するお話しであり、それでも円というスポットにだけ照らして考えれば、流石にこのタイミングで情報流して27,28日で何もしないというのはありえない気がしますので、完全に円安方向にポジティブなニュースで変わりありません。

 

では、実際これがトレンド転換を生むようなパワーがあるのか?

というと、私は個人的には疑問符を持っています。
そもそも、日銀は前回のマイナス金利適用も、発表後、すぐに大きく円高方向に行くことになりました。
今回はそれよりもインパクトはどうしても落ちてしまいますから、正直一時的な円安には振れても全体感を変える力はないと考えてしまいます。
それに、アメリカは今結構本気でドル安誘導をしたいと考えていますので、アメリカに逆らって為替相場が動くというのは、今までの経験上考えられません。どこよりも強く、どこよりも自分勝手なので。
そうなると、 結局27,28までは思惑で円安に振れるかもしれませんが、その後出尽くしでまた円高にトレンドが向いていくのではないか と考えています。

と、がらにもなくファンダメンタルズの話をいたしましたが、これはただの世間話であり、実際に来週からじゃあポジションは必ずドル円ショート方向かというと、そこは結局相場次第ということで、変わることはありません。
ファンダメンタルズで、「トレードなし」ということはあっても、その相場観に乗ってトレードすることは私は基本的にはしませんので。
ですので、来週からも変わらず分析していくので、よろしくお願いします。今日の話は、まぁ閑話休題ということで流し読みいただければと思います。



抜粋文章:月光為替の勝利のメールマガジン

 

 

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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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