【第7回】期限内に決済しなかったらどうなるの? → 取引終了レートより2.6万円以上も不利なレートで強制決済だ~!
前回:短命なる高スワップFX会社 そこに裏技ローテーションが存在した!
私はFXは円高で損失、日経225miniは株安で損失
と昨年末から散々です。
…でもこの2つにはレバレッジとかスワップとか以外にも決定的な違いがあります。
それは日経225miniの取引には限月というものがあり、その期限を過ぎると有無を言わさず強制決済になってしまう点です。
この強制的に決済される日を
SQ(Special Quotation)=特別清算指数
と呼びます。 そして、一般的な先物(日経225miniはコレに該当)のSQとオプション取引のSQが重なる日を
メジャーSQ(3月・6月・9月・12月)と呼んでいます。
このメジャーSQ算出日は相場が荒れることで知られていますが、具体的にその日までにポジションを決済しないで持っていたらどうなるの? …と思われている方は結構いるんじゃないでしょうか?
そこで日経225miniの買いポジションをメジャーSQまで持ち越したケースを紹介します。
私はカブドットコム証券にて 日経225mini 2016年3月限 を保有。
3月10日の15:15を過ぎた時点で決済不能なポジションとなりました。
この時のVWAP清算値が16850円となっています。15:15の相場終了時の終値です。
画像最上段の清算値16850円で取引終了で、保有ポジションは決済できない扱いに変化
当然、このレートで翌日には決済されるのだろうと思ったのですが、実際には翌日になっても決済されないし、損益も判らない。 …で、翌々日以降にポジションを確認してようやく清算値と損益が判ったのですが、
約定日は翌日の3月11日扱いになっており、
価格も16,587円(単価 16,587円)となっていました(T_T)
つまり取引は
- 3/10 15:15で打ち切りだが、
- その時のレート16850円では決済されず、
- 1日ホールドされ3/11のレート16587円で決済されたということです。
取引終了時に成行で無理やり売っていれば16850円で処分できたのに、16587円で処理され、レート差263円の損→26300円余分に損をしたということになります。
洒落になりませんね!
取引できなくなるその日ではなく、1日後のレートで決算されるというだけで、上がる事もあれば下がる事もあるのかもしれませんが、私はレートが下がるケースばかり遭遇しています。
日経225miniは初ですが、商品先物の銀・プラチナミニあたりも
- 限月までに決済できずに持ち越し→
- 1日持ち越し後のレート?(当日の終了レートより低い値)で決済→
- より損害が大きい
を経験しています。
なんとなくですが、
日経にしろ商品先物にしろ限月を過ぎる時は当日より低いレートで決済されるケースが多いような気がするんです。
…となると、買いで持っている人は下げる可能性が高いから相場が終わるまでに無理にでも売る、逆に売りで持っている人は期限切れ持ち越しでレートが下がるならより利益が大きくなるので放っておく…と有利に決済できることが多いような気がします。
私の体験談はたかが数例ですのでただ単に運が悪かっただけの可能性もありますが、
買いポジは何が何でも期限内に決済
売りポジは期限切れで放っとくも良し
とやってみては如何でしょう? まあ保証は出来ませんが、損益が少しばかり改善するかもしれません?(汗)