歴史的高値圏からの米株下落再開が今年最大のリスクオフに
年度末、新年度と国内相場波乱の中、米株が中国発ブラックマンデーからの危機を乗り越えて戻りを試す展開が続いている。週足では、一目の雲が下向きになっているものの強引な戻りを演じており7連騰と買われ過ぎの状況です。個人的には、日経株価がもう少し戻りを試す展開で米株ダウはここまで戻すとはやや想定外でした。
ただし米株もここから年末の高値や歴史的な高値をどんどん切り上げていくには材料が無く現段階では、あくまでも戻り相場とみて今後の上値を確認しつつ下落再開を狙っていきたいところ。まずは、ここ２、３週間での週足で陰線引けの動きとなった場合に注目してみたいと思います。
こうなってくると現状の日経株価は16000円割れを試す展開になっており再び戻しても17000円台が意識され米株ダウが下落再開となった場合今年最大のリスクオフ相場が予想され戻しきれていない日経株価やドル円は外部環境に巻き込まれ先に下を試す展開になりそうな状況に追い込まれそうです。ドル円ですと目先１１０円割れると105円～106円といったところでここで一旦大底をつけたとしても今年夏場以降の相場展開を占うと年末までに再度下落する可能性が強く100円の攻防が現実化されそうです。これはあくまでも米株が現状再び高値圏まで戻してきており２、３週間内で下落再開となった場合世界的リスクオフは避けられないことから日経株価やドル円の猛反発は今後厳しくなることから想定したもので米株ダウが１ヶ月ほど高値圏を維持となれば日経株価もその間、反発できる可能性もあります。ただ最終的には、米株ダウの下落が再開した場合今年最大のリスクオフは避けられないのではないかと思われます。 サイクリカル・アナリスト ボー・ポルニーの予測「では、2016年中、米国株式、ドルとも暴落。株式は30～50％、ドルは20～30％暴落」 となっており米株下落再開となれば無視はできない予測です。
こちらは、ユーロドル相場ですが週間連載記事でも複数コメントしておりますのでこれまでの戦略、反発を想定しシナリオどおりにポジションを積み増ししながらトレンドの流れは徐々に変わりつつある流れを示していると思われます。長期的なポジションですが値幅も大きくまだまだ大転換までの動きとなっておりませんがイベントをこなしながら徐々にドル売り方向へ向かっており週足では、一目の雲へ突入し今後上限までのトライも視野に入ってきました。Ask Ultimate MAX日足では、明確なサインがでており今後も相場急展開が無い限り根っこのポジションをキープしながら上昇を待ちたいと思います。６月の英国EU離脱国民投票あたりでは、ユーロにとっても重要なポイントになりそうでこのあたりのユーロドルの動きに注目しておきたいですね。
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written by かわせりぐい
