【第2回】『異業社両建て』の1 為替差損をスワップ金利で埋めるのは無理すぎる

【第2回】『異業社両建て』の1 為替差損をスワップ金利で埋めるのは無理すぎる

元・金融機関員のFXコラム:第2回→執筆者はコチラ

前回:スワップ派の末路

さて、前回手法名だけ挙げた『異業社両建て』ですが、これは完璧に近い0金利になってしまった日本での銀行預金に代えて、できるだけローリスクで高い金利を目指すテクニックです。

銀行預金が駄目、株は高リスク・投資信託だって株に投資するものは当然株と同様の値下がりリスクがあり、外国債に投資するグローバル・ソブリン・オープンのような投資信託は為替変動リスクが付きまといます。←グローバル・ソブリン・オープンのタコ足配当は酷いもので、配当金利さえ払っていれば基準価額の値下がりなんて気にしないご老人を相手にやりたい放題ですね

普通は「外国の国債に投資する外国債だって為替リスクがあるのに、外国為替をレバレッジを掛けて取引するFX・外国為替証拠金取引でどうやって為替レートの変動リスクを負わず、高金利通貨の利息だけをブンドル事が出来るんだ?」・・・となりますね。

まず最初に

FXの円売りポジション、例えば 日本円を売って豪ドルを買う、AUD/JPYロングというFX取引をすれば日々40~50円程度のスワップ金利を受け取ることが出来ます。

ただ、円を売って、外貨(豪ドル)を買っている状態で円高が進むとそれが為替差損となってしまいます。円の価値が上がっていく状態でその円を売って、代わりに相対的に価値が下がっていく豪ドルを買っちゃうんですから当然資産は目減りします(T_T)

たった1万通貨の取引でも豪ドルが100円から80円まで落ちれば20万円の含み損(実際に高値から20円は下げました)→これを10枚持ってれば200万円もの含み損を抱えることになります。

日々40~50円の金利×10枚で毎日400~500円貰えると言ったって、200万円もの損害を抱えていたら、もはやそんな金利ははした金にしかなりません。いずれはスワップ金利で差損200万円を埋めることが出来るかもしれませんが、何時になることやら… それにその時には豪ドルが60円になって更に200万の追加含み損が出来ているかもしれませんし、スワップが50円→30円になって差損を埋めるのに更なる年月が掛かるかもしれません。

コレは嫌だ、嫌すぎる!!

じゃあ為替差損が一切出ないような取引をしてみたらどうだろう?

豪ドルを1万通貨買うと同時に1万通貨売ったら?

→円高が進んで買いポジションに含み損が出れば、逆に売りポジションには同じだけの含み益が出るはず。

確かに一つの業者で売りと買いのポジを両方持てば完全に為替変動を受けなくなる!

→でもどの業社も買いで貰える金利より、売りで払う金利の方が高く設定されています→これじゃあ保有していればその期間に応じて逆に日々スワップの差額を支払い続けるハメに…(・_・;)

なら最初っから買いポジは金利が高い業社で仕込んで、売りポジは金利を低く設定している業社で仕込んだら・・・これこそが異業者両建てです。 続く

次回に続く・・☆彡



ねむゴン
真実を伝える!『元・金融機関員のFXブログ』管理人の【ねむゴン】です。
FX歴は9年目で、日経225・金・原油なども取引しています。
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金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
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