為替操作はやっぱりあった…気になる不正行為の内容は?
FXをやっていると時折耳にする「為替操作」。 あるのか、ないのか、ないってことにしておかないと体裁が良くない、でも実際はありふれていること、というのはどの世界でも同じなのかもしれません。
為替不正操作で43億ドルの罰金支払いへ
2013年に発覚するまで当たり前のように行われていた為替操作により、以下の6行が英金融行為監督機構、米商品先物取引委員会、米通貨監督庁に罰金計43億ドルを支払うことになりました。
・シティグループ(アメリカ):10億2000万ドル
・JPモルガン・チェース(アメリカ):10億1000万ドル
・UBS(スイス):8億ドル
・ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(イギリス):6億3000万ドル
・HSBCホールディングス(イギリス):6億2000万ドル
・バンク・オブ・アメリカ(アメリカ):2億5000万ドル
単位がドルですから43億ドル×120円=5160億円!
といってもまだまだこれで終わりではありません。おなじみのFRBが調査を継続することを発表しました。
というのが2014年11月のこと。
米司法省が1行10億ドルの和解金を求める
2015年3月には刑事捜査を進めているアメリカの司法省が、1行あたり約10億ドルの和解金を求めているというニュースがありました。 今度は法として「有罪」を認めてくださいなということです。 ちなみに不正行為を最初に通報したUBSだけは起訴猶予となっています。
集団訴訟で支払い和解金公表
2015年4月には投資家グループが起こした集団訴訟で和解するため、1億8000万ドルの支払いに応じました。 金額は以下の通りです。
・バンク・オブ・アメリカ(アメリカ):1億8000万ドル
・UBS(スイス):1億3500万ドル
・JPモルガン・チェース(アメリカ):9950万ドル
気になる不正行為の内容
罰金の金額の大きさにも驚きますが、FXをやっているならやっぱり気になるのは不正行為の内容です。 不正行為は3種類ありました。 ・為替の操作 ・ストップロスの乱用 ・顧客との秘密情報の共有 ストップロスの乱用は日本でも囁かれていますが、やっぱりあるようです。 内部の方のお話によると、一度に一方向に動かすのではなく、「下→下→上→下」など自然に動かすのだとか。 こんなんやられたらお手上げですよね。 通信障害のリスクもありますが、いわゆるステルスに…お金がかかったときの人間は信用できないですものね(えっ)。
まとめ
モルガン・スタンレー(JPモルガン・チェースとは別)の分析によると、今後2年間でさらに700億ドルの罰金が発生する可能性があるという一連の為替操作。 人をだまくらかしたり悪いことはするもんじゃありませんの。
written by すべてがFXになる