《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》上がっている値動きを見て、その後どう動くと思いますか?
おはようございます、松下です。
現在、日経平均株価、米ドル/円共に、
株高・円安のアップトレンドが形成されています。
この2つの日足チャートを見て、
あなたはこの先の値動きについて、
どんな風に考えますか?
これまで私は、1万人以上の投資家を
対象にセミナーを行い、そのうちの
数千人の人と言葉を交わしてきました。
その経験から考えると、
個人投資家は、上昇している値動きを見ると、
「もう下がるんじゃないか。」
と思います。
実際にこの感覚で、デイトレに手を出して
しまう人がゴマンといますが、破産に向かって
一直線です。
このような思考は、新聞などでもよく取り上げられる、
「逆張りの日本の個人投資家」という傾向です。
この考えは、基本的に間違っています。
現在上昇している相場は、多くの場合、
アップトレンドを形成しており、
アップトレンドを形成している相場は、
そのまま上がり続けようとします。
ただし、日本の個人投資家が考えるように、
一時的には下がります。
それは、本命の値動きではなく、
相場でその動きを「調整」と言います。
つまり、上がっていく値動きをならす調整であり、
本命はいずれまた上昇に戻る。
これが、トレンドの性質です。
それでは、トレンドは永久に続くのか?
いいえ、永久にトレンドが続くことはありません。
しかし、私たちには、いつその終わりが訪れるかを、
正確に予想することはできません。
だからこそ、目の前の値動きを観察し、
アップトレンドを打ち消すだけの、
ダウントレンドの値動きを確認したら、
「あのアップトレンドは終わった。」
と考えるのです。
上がっている値動きを見て、
「もう下がるだろう。」と思うのは危険です。
ましてや売っていくのは止めましょう。
目の前にあるトレンドは本命の値動きです。
それを忘れずに、軽はずみに逆張りをすることは、
止めてください。
まずは、しっかりトレンドを利用すること。
これが最初に勝つ方法です。
ps
サイクル論を学ぶと、逆張りもできるようになりますが、
これは1つの理論を力に変えるからです。
まずは大きな力を利用する。
これが鉄則です。
最近の言葉で言うと、「鉄板」です。
よろしいですか?