今年のトレード方針
あけましておめでとうございます。
年明けは堅調スタート。1,500,000円付近からじわじわ上がり、現在1,800,000円付近を推移しています。
■アルトコイン主体の場味
先月末から力強いモメンタムを見せているアルトコインのRippleが止まらず、1か月で約15倍近くの上昇を見せるなど、アルトコインが主体の場味です。年間戦略を見直し、年始に改めて中長期のポジションの組み換えを行っている投資家が多いと読んでいます。
このためどの通貨も強いモメンタムが出るまでは物色買いが続き、BTCが相場の主役になるまではもうしばらく時間がかかりそうです。チャートを見てもトライアングルフォーメーションが描けるため、明確な材料が出るまではじり高上昇が続きそうで、筆者はしばらく様子見しようと考えています。
先月から仮想通貨全体の時価総額が約2倍に膨らんだものの、BTCを除くアルトコインで見るとそれを上回る3倍以上という事もあり、BTCの相対的価値は低下。ドミナンスが市場で33%に低下(昨年年明けは80%台)しています。現在は最低水準にあるため、筆者はBTCをかなり割安だと見ていますが、皆さんはどう思いますか。
■今年の戦略
昨年の自分自身のトレードの反省を受け、筆者は下記のトレード方針でスタートしています。
①
ダウ理論とフィボナッチに基づいてシンプルにトレードする。テクニカル指標はボリンジャーバンド以外ほとんど参考にしない。
②
トライアングルフォーメーション、ヘッドアンドショルダー、トレンドラインの分析はまめに行い、トレンドの転換点を正確に見極められた時点でエントリーする
③
トレンドには逆らわない
④
利乗せ、利食いは積極的に。ポジションサイズを意識する
⑤
気軽にトレードする
もちろんこの方針を1年間かけて完遂するつもりなど毛頭ありませんが、仮想通貨相場はまだまだ手さぐりの状況ですので高度な分析手段やこまめなルールは一切捨ててしまった方がいいのではというのが昨年度から反省した点です。難しく考えない方がいいです。
■チャートしか材料はない
為替相場など古典的な金融市場では既にチャート読みを駆使したトレード戦略は時代遅れであるという認識が優勢ですが、仮想通貨相場に関しては例外的に効くのではないかと見ています。理由は単純で、それしか根拠がないからです。
古典的な金融商品のトレードは必ず主要金融機関を媒介するため、プライスにはディーリングルームでしか分からない雰囲気などの希少情報が加味されます。また膨大な統計解析などが行われプライスに織り込まれる事からチャートだけを見ても相場の趨勢というのは読みづらい部分がありますが、仮想通貨に関してはよりどころになるものはチャートしかありません。粗すぎる取引所のプライスはもちろんのこと、ニュースであっても世界共通の材料となるものはありません。すなわち純粋にチャートを見て思考を柔軟にして判断する事がこれまで以上に重要だと筆者は考えています。
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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。
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