今週末に100万円到達か
segwit2x中止を受け、一部のマイナーが一時BTCからBCHのマイニングへ切り替えた事を機に、BTCからアルトコインへの資金流出が起こりました。これを受けBTCは一時600,000円付近まで下落したものの、再び上昇トレンドに転換し、最高値を更新。いよいよ100万円が現実味を帯びてきました。
■60万円台で強い買い需要を確認
チャートはSMA5,25,75を載せました。
現在は920,000円付近を推移しています。
まだ買いきれていない投資家が多そうなため、BTCはしばらく上昇トレンドが続くでしょう。
9/14から続く上昇トレンドを半値近く戻す600,000円付近まで調整したものの、底値をつけると一気に反発。11/12中だけで50,000円近く戻したことから、これまで買いそびれて下落をしぶとく待っていた投資家が数多く参入した事がうかがえます。
彼らが一斉に買いのポジションを巻き取った事により、9月から続く上昇トレンドは調整を経て値が固まったという認識が広がり、売り攻めが撤退。いよいよ100万円に向けて今年の総仕上げのトレンドに突入した、といったところでしょう。
底値をつけてからわずか4日で再び最高値を更新したことから、調整時にポジションを投げてしまった投資家がまだ残っていて、これから買いで参入するように思えます。
■年内最高値は110万円付近か
調整がハイピッチで終了してしまったため、年内の見通しもさらに上げなければなりません。最近は日本勢が取引の中心だったため、100万円とキリのいい数字が上値メドになる事を期待していましたが、ここ最近の市場のムードを見ると海外勢も活発になってきているため、もう1レベルあげて10,000ドルに到達するのではないかと思います。これは現水準だと111万円付近になります。
今年1年を総括すると、単純にボラティリティが拡大していったというより、成長ペースが加速し続けた印象を持ちます。プライスアクションを観察していると、相場参加者の焦りが日に日に大きくなっているのを肌で感じます。このような局面においては、潜在的なリスクやイベントが発生した際にはセンシティブに反応する事を忘れずに頭に入れておきたいです。
とはいえひょっとしたらもう一度調整があるかもしれないので、必ずストップロスを入れるようにしましょう。
原則的にはロングでいきたいですが、初動が強い下落があれば、素直にショートに転換して反転させるような、まめで丁寧なトレーディングを心がけていきたいです。
■今週中に100万円到達か
100万円到達のキーとして、25日を意識しています。
ゴトー日と週末が重なることからボラティリティが高い1日となりそうです。特に季節要因として、欧米では各々クリスマス休暇に入り始める事から、彼らのポケットマネーが流入してくるかもしれません。
土日は高値安値をつけて戻ってくるような動きが多いため、100万円をワンタッチしてから達成感売りで少し戻すような流れになるのではないでしょうか。
来月からは、いよいよ10,000ドルを目指す展開になりそうです。
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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。
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